「それ盗撮にしか使えませんよね」…靴型カメラ 購入者を戸別訪問し回収 京都・中京署
靴に小型カメラを仕込んだ“盗撮用”の靴型カメラを販売していた業者が逮捕された事件で、京都府警中京署は26日、府内の購入者を戸別に訪問してカメラの任意提出を受け、捜査を終結したと発表した。回収した靴型カメラは23足で、すべて廃棄する予定。
府警は7月、靴型カメラを販売していた業者に、全国で初めて迷惑行為防止条例違反(盗撮)の幇助(ほうじょ)容疑を適用し、神奈川県大和市のカメラの販売業者の20代の男性らを逮捕した。
その際、約1800人分の購入者名簿を押収。靴型カメラは、盗撮に使用されている可能性が高いことから、府警は名簿から、府内在住の購入者36人を訪問した。盗撮用品の所持を禁止する法律はないが、「盗撮目的であることは明白で、新たな盗撮が行われることを防ぐために必要な措置」として、すでに破棄したなどと回答した購入者を除く20人から23足の任意提出を受けた。提出を受けたカメラは廃棄する。他県警にも情報提供したという。
販売業者は平成24年8月以降、約2500足を販売し、6千万円以上を売り上げていた。