【驚愕】女性が双子を妊娠→父親がそれぞれ別の男だった!! 「異父過妊娠」という奇跡
今月4日、米国ニュージャージー州パサイク郡の法廷が、ある父親に対して「双子の子どものうち1人に対してのみ養育費を支払う義務を負う」との判決を下した。というのも、同時に生まれたはずの双子のうち、一方が別の男性の子どもであることが判明したためだという。そんなことが本当にあり得るのか、詳細についてお伝えしよう。
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■DNA検査で判明した驚愕の事実
米ABCをはじめとする複数の海外メディアが報じたところによると、父親の異なる双子の赤ちゃんを出産した女性の名は、T.M.さん。彼女は、双子を妊娠したと考えられる週に、異なる2人の男性とセックスに及んでいたのだという。出産後のT.M.さんは、「双子のために養育費を支払ってほしい」と、そのうち一方の男性を訴えたが、裁判の過程で実施されたDNA検査によって驚愕の事実が判明した。なんと、双子の父親はそれぞれ別人であり、訴えられた男性はそのうち一方の父親であるに過ぎなかったのだ。
この事実を受けたソハイル・モハマド判事が下した判決は、男性が1人分の養育費(週に約3,400円)を支払う義務を負うというものだったのだ。判事が知る限り、同様の係争は米国内で過去2件記録されており、これは双子に関する裁判として実に13,000件に1件という稀なものだという。
■人体の神秘「異父過妊娠」
耳を疑うような話だが、このような事態は決してあり得ない話ではないようだ。女性が排卵期に2つの卵子を排卵し、それから数日以内に複数の男性とセックスした場合、それぞれの卵子が別の男性の精子と受精することがあるのだ。このような現象を「異父過妊娠(heteropaternal superfecundation)」と呼ぶが、人工授精や体外妊娠におけるミスによって発生したケースもあるという。さらに驚くべきことに、何らかの原因で女性の排卵が妊娠後にも続くと、受精日が数週間(もしくは数カ月)ずれた双子を授かることもあるらしい。
動物の世界には「異父過妊娠」が一般的な種も存在するが、人間の場合は極めて稀なことであり、世界では過去に数えるほどしか報告されていないようだ。
まさに、人体の奇跡としか例えようのない今回の事態。私たちの体には、まだまだ知られざる秘密が存在するようだ。現在、T.M.さんと2人の男性がどのような関係にあるのか詳しくは報じられていないが、何よりも生まれた双子が幸せな家庭環境で暮らせることを祈りたい。