ボディペイント 蛇
あるとき綾香がふとしたことから「自分は蛇を飲み込んだのではないか」
という偏執狂的な妄想を抱くようになった。
彼女を診察した医者はその話にあわせることが最も有効な治療だろうと判断し、
外科手術によって蛇を取り出す演技を行う事にした。
かくして手術は決行された。局所麻酔をかけ、綾香から見えないとこからいかにも
かくして手術は決行された。局所麻酔をかけ、綾香から見えないとこからいかにも
手術をしているように見せかける為に輸血用の血をこっそり腹の上にぶちまけながら、
切り取った蛇の頭をこれまたいかにも腹から取り出したかのようにみごとな「蛇摘出手術」をおこなっていく。
そして手術は終わった。
そして手術は終わった。
綾香に「これがあなたの腹の中にいた蛇ですよ」
と輸血用の血で血まみれの蛇の頭をいままさに取り出したのだとでもいうように仰々しく見せた。
と輸血用の血で血まみれの蛇の頭をいままさに取り出したのだとでもいうように仰々しく見せた。
麻酔と変質的妄想にかかっていた彼女はそれで自分の腹の中から蛇を摘出する手術が
成功したのだと重い、納得した。
ところが、それからしばらくして、彼女は再び変質的妄想にかかってしまった。
話を聞いた医者が綾香を訪ね、
ところが、それからしばらくして、彼女は再び変質的妄想にかかってしまった。
話を聞いた医者が綾香を訪ね、
「綾香さん、あなたの腹の中にいた蛇は手術でとりだしたじゃないですか?なにがそんなに心配なんです?」
と聞いた。
綾香は真っ青な顔をして言った。
綾香は真っ青な顔をして言った。
「じつは・・・蛇がおなかの中で子供を
産んでいるような気がしてならないんです。」。
産んでいるような気がしてならないんです。」。
医者「大丈夫です。あの蛇はオスです」
綾香「ああ・・・・・間違いなく、おなかの中に蛇の子供がいるわ!」
綾香「ああ・・・・・間違いなく、おなかの中に蛇の子供がいるわ!」