知る人ゾ知るフォークシンガー「高橋忠史」が佐賀にやってきた。
もう随分昔、ライヴハウスに来たときのあの歌声が甦ってくる。
その歌声は、私的に言えば、6、70年代を彩った”加川 良” ”遠藤 憲司”と同じ匂いがしていた。
80年・・・ストリートライブ、自転車ツアーで得た自信が曲作りにも反映されている
アルバム「東京」 そしてみんなから支援金を募って出来あがった「メッセージ」という アルバムには、ニ十年たった今でも、聴けば聴くほど何かをうったえてくる・・・ けっして歌がうまいわけではない、顔がいいわけでもない、若くもない。ただ不器用に 走りつづけている。それがこっちにまで伝わってくる。ただそれだけ・・・だからいい!
今、「高橋忠史」は1000日ライヴをやっている。
「あいかわらずバカな男です。1000日目で何が変わるわけでもないのに」と彼は言う。
もう随分、白髪も増えていた。昔のしゃがれた濁声もない。それでも 誰かの為でなく、自分の為でもなく、ただ生きている事を感じる為に今日も歌っている。 1000日目で何かを掴んでほしい。そう願ってやまない・・・