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はああ、ほんとに震災から9年の区切りの日に書きたくないけど。。。。
2020年3月9日の参院予算委員会で、森大臣は、黒川弘務東京高検検事長の定年延長を可能にした法解釈変更について
「社会情勢の変化」
が理由と主張しました。
そこで、野党の小西洋之議員から、どう社会情勢が変化したのか具体的な説明を求められたところ、、森法相は唐突に原発事故時のケースを例示して、
「検察官は福島県いわき市から国民、市民が避難していない中で最初に逃げた。その時に身柄を拘束している十数人の人を理由なく釈放して逃げた」
と発言したんです。
これには委員会室も騒然、金子源二郎・予算委員長(自民)も
「的確、適切に」
と森大臣を注意しました。
それが、黒川検事長のために定年延長をする理由なんですか。それが法解釈を無理やり変更する理由になりますか?
だいたい、あなたは全国の検事たちの頂点に立つ検事総長の、そのまた上の法務大臣。検事を管轄する担当大臣でしょう。
その人に、福島の検事たちは原発事故が怖いから市民を置いて我れ先に逃げたといわれて、検事たちがどんな気持ちがするか考えないんですか。
確かに、福島では2011年3月11日から16日の間に50名以上の被疑者を釈放しましたよ。でもそれは、刑事訴訟法上、逮捕から起訴まで時間制限があるから、起訴不起訴を決めるための取り調べもできない以上、仕方なかったのです。
また、原発事故がどれくらいの規模になるかわからないのだから、被疑者たちを留置場に入れておくのではなく、身柄拘束を解くのはむしろ人道上当り前でしょう。
そして、今日3月11日。
立憲民主党の元検事である山尾志桜里氏が衆院法務委員会でこの発言を取り上げました。
山尾氏が森法相に
「発言内容は事実か」
とただすと、森氏は自民党が野党だった時期に国会質問で発言したとして
「個人の見解だった」
弁明しました。
さらに、山尾氏が
「それは政権の見解か」
と続けると、森大臣は
「『理由なく』と『逃げた』というところは個人の見解」
としたため、法務委は紛糾、審議が止まり、そのまま委員会は散会しました。
その後、森大臣は午後の参院予算委で自民党議員の質問に答える形で
「検察を所管する法相として、検察の活動について個人的見解を述べたのは不適切だった」
「個人的見解だと示すことなく述べたのも不適切だった。撤回する」
と表明しましたが、当時の検察官たちの行動の事実関係を確認する立憲の石橋通宏氏の質問には正面から答えなかったため、予算委員会も審議が止まり、そのまま散会した、というのです。
もう一回言いますけど、森さん、あなたは法務大臣であり、検事はあなたの部下でしょう。
安倍政権の守護神と言われる黒川氏を検事総長にするために、無意味に検察官たちを傷つける発言をするあなた、同じ弁護士として恥ずかしいですよ。
必ず、法務大臣は辞めてください。
別に検事がドラマみたいにHEROだなんて思ってないよ。証拠ねつ造したり、でっち上げたりすることも確かにあるし、大物政治家は逃がしたりするから。
でも、法務大臣がディスり出したら、毎日頑張ってる普通の検察官はどうなるわけ?!
確かに、釈放した被疑者の中には重い罪の容疑の人もいたし、福島地検いわき支部が庁舎をいち早く閉鎖したりしたので、当時の福島地検の検事正が更迭されました。
弁護士出身の森さんは、当時野党だった自民党から民主党政権に対する国会質疑で、そのことを取り上げたことがあるんでしょう。
でも今、それを言う?
脱法行為をして、嘘をつきまくって、安倍政権のために検事総長をでっち上げようとしているあなたにそれを言う資格がありますか。
同じ法曹として、苦々しい気持ちでいっぱいですよ。
震災の日に、こんな記事を書くことになるとは、安倍政権って本当に何なんですか。
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菅氏が苦言 森法相の「震災で検察官が最初に逃げた」答弁撤回で
毎日新聞2020年3月11日 19時43分(最終更新 3月11日 19時44分)
記者会見で質問に答える菅義偉官房長官。奥は東日本大震災の犠牲者を哀悼の意をあらわす弔旗=首相官邸で2020年3月11日午前11時21分、川田雅浩撮影
新型コロナウイルス感染症や森雅子法相の答弁撤回などについて、11日午後の菅義偉官房長官の記者会見で質疑があった。森氏が「(2011年3月の)東日本大震災の時、福島県いわき市から検察官が最初に逃げた」などの答弁を「個人の見解であり、不適当だった」として撤回したことについて、菅氏は「政府としては(「最初に逃げた」などの事実は)承知していない。閣僚は国会において緊張感をもって対応してもらいたい」と苦言を呈した。主なやりとりは以下の通り。【秋山信一】
【新型コロナウイルス】
--西村康稔担当大臣が国会で新型コロナウイルスを改正・新型インフルエンザ等対策特措法改正案の対象とする期間について「1年間を想定している」と述べた。法の適用期間は「最長2年」だが、なぜ1年という想定なのか。感染拡大が1年続くと見ているためなのか。政府の認識をお聞かせください。
◆今般の改正法における暫定措置の適用期間については、2年以内で政令で定めることとされておりますが、感染症法に基づく新型コロナウイルス感染症の指定感染症としての期間を踏まえて、まずはおおむね1年間を定める方向で検討しているということです。
衆院内閣委員会で新型コロナウイルス感染症を新型インフルエンザ等対策特別措置法の対象とする同法改正案の採決があり、賛成で起立する与野党の議員たち。前列手前は反対し着席したままの共産党議員=国会内で2020年3月11日午後0時12分、川田雅浩撮影
--公文書の「歴史的緊急事態」に関し、北村誠吾内閣府担当大臣は総理(安倍晋三首相)や関係閣僚らが対策を議論する「連絡会議」は議事録保存の対象にならないとの考えを示しています。この連絡会議の位置づけと、対策本部や国家安全保障会議を含め、議事録保存の対象となる会議についての見解をお聞かせください。
◆連絡会議については繰り返しご説明していますように、総理のもとに関係者が集まり、対応の現状等について報告や議論を行う場であり、政策の決定または了解はあくまでも対策本部となっています。なお、対策本部については既に議事概要を順次公表しているところであります。
また政府全体として政策の決定・了解を行う会議や本部等においては、今回の新型コロナウイルス対策にかかる事態に対応するものかどうかに関わらず、議事概要等を作成・保存していると思います。
--11日の衆院内閣委で可決されたインフルエンザ等対策特措法改正案について、付帯決議に「緊急事態宣言は専門的知識に基づいて慎重に判断」との内容が盛り込まれた。緊急事態宣言の是非を判断する際には専門家に諮問するのでしょうか。
◆本日(11日)の衆議院内閣委員会で、改正法案可決の際の付帯決議では、緊急事態宣言にかかる各種の措置は国民生活に重大な影響を与える可能性があることに鑑み、定められた要件への該当性については多方面からの専門的な知見に基づき慎重に判断する。このようにされています。政府として、法案はまだ審議中ですから、当然成立した暁には付帯決議の趣旨、これを十分尊重するのが当然だと思います。
【森法相】
森雅子法相=関西国際空港で2020年1月19日午後2時37分、木葉健二撮影
--11日の参院予算委員会で、森法相は「検察官は福島県いわき市から国民が避難していない中で最初に逃げた」とか「身柄拘束していた十数人を理由なく釈放した」とか、東日本大震災当時のことに関して9日に自身が答弁した内容を撤回した。不適切な言動をした法務大臣に対して、内閣としてどういった処分を考えているのかお聞かせ願えますか。
◆3月9日の参議院予算委員会における森法務大臣の答弁については、本日(11日)、参議院予算委員会で森法務大臣自らが撤回する旨の説明があったと、このように承知をしています。いずれにしろ、閣僚は国会においては緊張感をもって対応をしてもらいたいと、こういうふうに思います。
--政府としては「検察官が最初に逃げた」とか「十数人を理由なく釈放した」とか、そういったことは事実として認定されているのか。
◆政府としては承知しておりません。
--今回の一連の森法相の発言は政府としては問題なかったとお考えでしょうか。
◆まず繰り返しになりますけども、本日参議院予算委員会において、法務大臣自ら撤回する旨の説明があったと思っています。いずれにしろ、閣僚は国会において緊張感をもって対応すべきだと思います。
--森法相に対しては、何らかの注意をするとか、あるいは野党は辞任さえも求めているが、こういった点についてはいかがお考えでしょうか。
◆森大臣自らが撤回する旨の説明があったというふうに承知していますし、国会においては緊張感をもって対応してほしい。
2020年03月11日18時44分
参院予算委員会が自身の発言で休憩となり、厳しい表情を見せる森雅子法相=11日午後、国会内
森雅子法相は11日の参院予算委員会で、9日に「東日本大震災の時に検察官は最初に逃げた」などと答弁したことについて、個人的見解だったとして撤回した。審議は中断し、反発した野党は閣僚辞任を要求した。
【点描・永田町】「政権の守護神」定年延長の“怪”
森氏が発言したのは9日の同委集中審議。黒川弘務東京高検検事長の定年延長をめぐる質疑の中で「東日本大震災の時、検察官は福島県いわき市から国民、市民が避難していない中で最初に逃げた。身柄拘束をしている十数人の方を理由なく釈放して逃げた」と断じた。
この発言を立憲民主党の山尾志桜里氏が11日の衆院法務委員会で追及。森氏は発言内容は事実と主張したが、重ねて問われると「『理由なく』と『逃げた』は個人的見解だ」などと迷走。審議は紛糾したまま打ち切りとなった。
この後、舞台が参院予算委に移り、森氏は「個人の見解と事前に示すことなく申し上げたことは不適当であり、撤回する」と語った。
山尾氏は記者団に「虚偽に基づいて検察の信頼をおとしめる発言をしている」と批判。国民民主党の玉木雄一郎代表は記者会見で「即刻職を辞すべきだ」と訴えた。共産党の穀田恵二国対委員長も会見で「法相の任にあたわず」と語った。
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安倍政権の犯罪の記録ですから。
そして、すべての検察官は怒りをもって安倍政権の犯罪に立ち向かわなければ。卑怯者呼ばわりされて、言いがかりをつけられて、黙っているのですか。でも、もちろん公平・公正・透明な検察であっていただきたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WgtyUsbhH0E
昨日の「検察官が職務を放り出し真っ先に逃げ出した」森法務大臣答弁に対するブリーフィング。
このブリーフィングを聞いて思いましたが、
まともな会社のまともな代取がまともな判断を下せば、
「おまえ(森大臣)、そんなことで社員の人心が掌握が出来ると思っているのか?」
となり、即座に、
「You're fired !」
となるはずですが、森大臣の直属の上司は、どのような判断をするでしょうかね。
まあ、今までも、
まともでない会社のまともでない役員のまともでない判断のようなビックリが続いてきておりますので、
逆に、ここでまともな判断が下されたりすると、
こっちの息の根が止まっちゃうかもしれないほど、ちょ~ビックリしちゃいますけどね。
(検察定年、盛り込まれた「もう1つの仕組み」 内閣の幹部人事介入への布石かhttps://mainichi.jp/articles/20200319/k00/00m/010/017000c)
〈検察官の定年延長だけでなく、内閣が検察幹部の人事に介入できる余地を残すもう一つの「仕組み」も盛り込まれたためだ。内閣が必要と認めれば、例外的にその役職を続けさせることができる――この規定に野党は「検察人事に内閣が露骨に介入するものだ」と反発。東京弁護士会も反対する会長声明を出した。〉
〈国公法改正案でも「役職定年による異動により公務の運営に著しい支障が生ずる場合に限り、引き続き管理監督職として勤務させることができる」という特例は盛り込まれているが、検察官は他の国家公務員と違い、刑事事件の捜査・起訴の権限を付与されている。「首相も逮捕できる」存在であり、政治からの独立性と中立性の確保が極めて重要だ。
しかし、この例外規定を素直に読めば、検察幹部の立場からいえば、職を続けられるかどうかは内閣の判断に左右されると言い換えられる。これで内閣の検察幹部への影響力を排除できるのだろうか。〉
これを追及してきたのが、参議院の山添拓(共産党)議員、小西洋之(立民)議員。安倍首相、森法相は、実質的に答弁できないような答弁をしている。
国会パブリックビューイングで、山添・上西で、山添議員の質疑が番組になって、きのう公開された。
ちょっと長いが、この間の経過がわかりやすい。https://www.youtube.com/watch?v=wrhKKt_gOyI&feature=youtu.be
(国会パブリックビューイング 緊急ライブ配信 検察庁人事への内閣介入問題 ゲスト解説:山添拓・日本共産党参議院議員)
つたない感想を述べると、勤務延長問題と合わせて、三権分立が侵されそうになっているわけで、三権で、三脚のように立っている民主主義が、これらによってその安定化装置を失わせられようとしているのは、容易なことではないなあと。
三脚の立ち方が大きく崩れると、国民主権のところに、頼るしかなくなる。けど、それではいけないね。
ところが、これが、国家公務員法と抱き合わせで、内閣委員会で審議される案件になりそうなのだとか。内閣委員会だと、法務大臣が常に出席しての審議ではないという話。
山添議員の、冷静でいて鋭い、国会での、国会に臨む考え方や姿勢と、追及場面を、たっぷり聞ける番組で、時間の長さを忘れた。たしか、明日、山添議員は質疑に立つと言っていた。
他方、別の件だけど、河井杏里議員のほうも大詰め。また、それが河井前法相にまで伸びるかが、注目されているという。実質的に彼が動かしてきたんだから。で、26日に、広島地検の検事正が定年なんだとか。後任がどうなるか、などと語られるということ自体、とんでもないな。
コロナがはびこるなかで、ものごとの別れ目になるときなんだよなあ、と思う。