この数字は恐らく事実だろう。
正確には死者数では無く死傷者数ではなかろうか。ただし、この中にはワグネルのような民兵であったり、あるいは親ロシア派の兵士であったり、チェチェンの部隊なんかも含めてこのぐらいの犠牲が出ているという計算なのだろう。恐らくバハムートで随分多くの犠牲を払ったのが影響していると思う。ロシア軍もワグネルにバハムートを攻撃させたのはいいが、ロシア軍にとっての戦略的価値は少なく、逆にワグネルは組織としての宣伝(強いという事を強調する)のために一度攻撃すると決めてしまえば占領するまで撤退できないというジレンマのせいでロシア軍もその辺の背景をよく考えずに攻撃させたのが裏目に出たのだろう。ワグネルを後方に下げるという話が出てきたのはそのためだろう。ウクライナ側はまだバハムートは陥落していないといっているし、それが事実ならば完全に陥落していなくても占領を認定してワグネルの不敗神話のようなものを崩壊させない必要があったのではないか。だが、それに引っ張られる形でロシア兵も駆り出されて無駄死にする破目になったわけで、そのダメージは相当大きいだろう。だからこそ中国が戦争終結の仲介で無理だと判っていながらロシア側の占領地の維持を停戦の条件に出してロシアにとっての時間稼ぎ(といっても時間稼ぎにすらならないが)に付き合ったんじゃなかろうか。となるとこの数字は多分実数に近いと思う。とはいえウクライナの犠牲も随分多いと思う。反撃するといいながら目立った戦果は今のところまだ無い。この分だとイギリスで訓練してきた部隊が帰ってくるまで攻勢は無いのかねえ?それでもロシアの占領地域は少しずつ侵食されていくだろうけど。