お疲れ様です 理学療法士の丹野です
暖かかったり寒かったりですね 油断してると風邪引きそう
今回も、論文から得た知識のご紹介です
国内での死亡率の順位に変動があり、第3位が肺炎となりました(第1位は癌、第2位は心疾患)
そして、要介護高齢者においては肺炎が第1位となっています
なかでも特に問題となっているのが、『誤嚥性肺炎』です
誤嚥とは、食物や唾液などの分泌物が咽頭を通過するときに、声門を越えてさらに気管より深い部分に侵入することです
誤嚥したから即、肺炎というわけではなく、誤嚥した量や性質、また呼吸能力や喀出能力や免疫力などにも影響されます
今回は、呼吸能力と喀出能力を高めるためのリハビリ例をザッと述べさせていただきます
①体位ドレナージ … 姿勢を変えることによって、分泌物等を重力を利用して気道へ誘導、排出させる方法
肺のどこに痰がたまっているかを聴診器で聴取したり、レントゲンの画像を参考にして、痰が気道に向かって移動するようにします
②スクイージング … 胸郭を呼気(息を吐く)時に圧迫し、吸気(息を吸う)時に開放する方法
呼吸に合わせて、胸郭の動きを介助します。決して力を込めて行わないこと。
③咳嗽(がいそう) … せき のこと
④ハフィング … 「ハッ、ハッ、ハッ、、、」と声門を開いたまま強くて速い呼気を行う方法 上手にせきができない人に有効
⑤呼気筋トレーニング … 呼気時に負荷をかけることで、呼吸筋力の増強を行うこと
器具を利用することもあり、種類もたくさんあります
RESPIRONICS社製Threshold IMT http://www.respironics.philips.co.jp/healthcare/product/product_detail.html?pid=51
や、ウルトラブレス(楽天にありました)http://www.ultrabreathe.com/
など
どれも試したことはありませんので、効果はなんとも言えませんが
④は今すぐにでも、また運動が理解できる人はすぐにできるかと思います