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小児用リハビリグッズ 「手作りカード立て」のご紹介(^o^)丿

2014-03-12 | 便利グッズ

こんにちは、作業療法士の加藤です

今日は少し暖かいですね。でも、またいつ寒くなるか、油断できないです

今回は、私の同僚の作成した、手作りのカード立てをご紹介します。

クリアファイルの短辺を切って、写真のようにクルッと巻いてホッチキスでとめたものを、木で固定しています。

かなり安定してカードを立てておくことができるし、カードをさしたり抜いたりが非常に行いやすい設計になっています。使い方としては、両手を別々に使うことが難しい児が、トランプでババ抜きなどをする際に、非利き手の役割として使用したり、

もうすこし手の運動が不自由な児でも、写真のようなカードを選んで取ることが行いやすくなっています。

身体や言葉に不自由さがあると、「何かをしよう」とか、「何かを伝えよう」というような意欲がわきにくくなってしまいます。意欲がわかず、何でも受け身のままの状態というのは、それだけで身体的にも認知的にも、様々な面で発達の遅れにつながっていきます。

では、どうすれば、意欲を促していくことができるのでしょうか?

よく言われているのは、成功体験を積み重ねて、「自己有能感」「達成感」というものを育んでいくことが大事ということです。

そのことを考慮すると、運動能力の不自由さを、環境面でカバーしてでも、児が自分でできることを増やしていくこと、そして、周囲の大人がそれを認め・励まし・褒めていくことが大事になると考えられます。

同僚の担当の児は、言葉が難しく、手の操作も細かいコントロールが難しいという特徴をもっています。

そのため、日常的に自分の思っていることなどを周囲に伝えることが難しくなっています。

そこで、まずは、食べ物の絵カードなどを用いて、好きな食べ物などを教えてもらったりして、意思伝達の練習をしているようです。ゆくゆくは、「はい」「いいえ」といった返答だけでなく、「トイレに行きたい」「のどが渇いた」など、自分から発信して、周囲に意思を伝えられるようになってもらいたいとのことです

今回の「カード立て」は、その第一歩として、活躍しているようです


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