甚目寺近くの『きくや』で開催。
僭越ながら俺が乾杯の挨拶をすることになる。
お袋の妹の定子叔母が93歳で最長老。小さい時からかわいがられた。10年ほど前に亡くなった旦那さん、子どもがいなかったこともあったのだろう、俺が小学校に入ってすぐの頃からゴルフ場に連れていき、確か嬉野ゴルフ場・・・年に1週間ほどウチの家で過ごしてはいっしょにコースを周らされた。俺が大学で家を出てからは、お袋と親父が寂しくなっただろうと東南アジアや台湾旅行へも誘い出してくれた。
今日もまたそんな二組の夫婦が行った東南アジアの話、ことにアンコールワットの話を懐かしそうに話してくれる。
定子叔母が入退院を繰り返していることは娘の理恵ちゃんから聞いている。ちなみに理恵ちゃんはかなり遅くなって生まれた一人娘だ。コロナもあったが今まで長老たちに気配りできなかったぶん、時間をつくろうと思う。叔父や叔母の懐かしい話を聞くためにならいつでも時間を捻出すると伝える。
最後には仕切ってくれた健チャンから、「兄貴、今日は誕生日おめでとうございます」と言ってプレゼントを頂く。
親族の若手?のなかでも俺は一番上だ。しかし年中無休、仕事にかまけて何もしてこれなかった。せめて、最長老たちが懐かしい話をして喜んでくれるのなら、最後まで聞いてあげるだけの余裕はもちたい。
塾に戻り、小休止に入っていた伝説の講師と駐車場で高3の物理の仕上がりについて話す。
中3は3人が勉強している。一人ひとりが何をしているのかを眺める・・・無駄な動きはない。