最近、太平洋戦争関連で、知ったこと。
お父様が出征中に、生まれた子ども。
父上は無念の戦死、
子は父の記憶が全くないままに大きくなった。
戦後数十年、お母様も亡くなられ・・・
母上の遺品を整理していたら
父上が戦地からよこした便りが出てきた。
子どもの名前を考えたり、将来の夢を語ったり・・・
そんな愛情いっぱいの手紙。
でも、母上は、生前、1度も子どもである自分、
父上が待ち望んだ「我が子」である自分に
その手紙を見せてくれなかった。
それどころか存在すらも教えてくれなかった。
母が亡くなって初めて、目にする父の手紙。
そういったパターンが、お一人ではないのだ。
母の懐妊中、あるいは出産後、すぐに父を亡くしたという子。
たまたま最近、知った、どの方にも、共通する話なのだ。
(もちろん直接の知り合いではなく、媒体を通してのことながら)
「長年恋い焦がれた、初恋の人に会ったようです」と
おっしゃった女性もいた。
どの方も、御年80歳に手が届こうかという、ご年齢。
それでも、一様に父を想い、涙される。
どうして、母は、手紙の存在を語らなかったのだろう?
母、いや80年前の若き妻だった女性は、
どんな想いでいたのだろう?
決して答えは出ないのだけれど・・・