教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

忘年会にて学ぶ

2011年12月28日 | Weblog
 一年あっという間。


 ちっとも徒然なるままに書いてない。

 
 来年はもう少し更新していきたい(T_T)


 
 大学時代の仲間との忘年会に行ってきた。


 毎年6人で集まることは恒例になっているが、今回は久しぶりにフルメンバー集まっての泊まりの会。

 
 ゆっくり語り笑い飲み過ぎて時を過ごした。



 年をとったのか、自分達の少しずつの成長か、職場でのポジションか、話の内容が数年前とはガラッと変わっている。


 
 
 仕事内容の話題がメインなのである。



 忘年会なのになんともつまらない!という感じなのだが、


 
 それぞれが「志」をもってやっているので義務の「仕事」というより、自分の目指すところの達成や自己実現に向かっての刺激のし合 いといったところである。  

 

 昔から知っているメンバー同士なので、なかなか素直に話を聞けないところがあってややこしいのだが、



 今回はいつもの気持ち悪さと頭痛だけでなく、刺激と実践のヒントを持ち帰ってきた。



 わかったのは自分がいかにいいかげんに授業をやっているかということ。

 
 安心感ある学級づくりの上に、または同時進行で児童にとって意味のある授業実践は成り立っていくのだと思う。


 が、その授業づくりがいかに甘いか、追求していない自分に気づかされた。

 
 仲間には年に4本も研究授業をやっているヤツがいる。


 指導案を書き、そのたびに事前研を行っている。



 授業も多く参観して、検討会で激論を交わしているのである。



 自分はどうか。情けない。校内の研修で授業をしたものの攻める姿勢は全く追いついていない。

 
 話をしている中で参考になるなと思ったのは、「座席指導案」というもの。


 総合的な学習研究で名の知れた伊那小学校の取り組みからヒントを得たものらしい。


 児童の前時までの意見や思考を書いておき、意図的な指名につなげることに生かせるのである。


 もちろんそれだけでなく授業づくりをしていくなかで気づくことが多くあるだろう。


 できたものを生かせることはもちろん、作成過程での気付き、学びが多いのだと思う。



 また単元の構想メモづくりである。

 
 児童の実態、教師の願い、ねらい、てだてをまとめたもので、それを作った上で授業に臨む。


 もちろん毎回毎回研究会に出すようなものはつくってやっていられないのだが、詳細なものではなくてもそれは必要だと思った。


 労力のかけどころや時間のマネジメントもうまくやっていく必要がある。 

 
 指導案づくりや構想図づくりが目的化してはいけないと思う。

 
 そして、児童の話し合い活性化についての話題もおもしろかった。


 教師のファシリテーションなしに児童同士で話し合いが進むように今取り組んでいるというメンバーがいる。


 彼は感覚と思いつきでやっていると言うが、実はいろいろな書籍や先行文献にも当たっているのではないかと思う。


 自分も含め、何人かがほんとに素直じゃない。


 指名をしないで児童同士で話し合いを進めるのは悪くないと思う。

 だが、出所を見極めて介入するのは授業者の大事な役割なので、でないと決めつけずに介入することは意識した方がいいと思った。


 なぜ児童に任せるのかと言えば児童が主体的にねらいに迫るためではないのか。

 
 だとしたら様子を見ていて迫れないようであればやはり出る必要がある。

 
 児童だけで話し合いを進められるようにスモールステップを組んでで実践していくところは大変参考になった。


 高学年なんだから自分達で話し合え、といって話し合えるものではない。

 手だてが必要だし、ましてや「反対意見」は出すような姿にはなっていかないだろう。


 自分の授業をふり返ると、意見の対立や葛藤場面をしっかり設定しておらずあったとしてもそれが盛り上がっていない。


 課題の設定と場の設定、ゴールを見据えて児童に任せるという話し合い活動への視点が足りなかった。


 ペアやグループでの話し合いはしているのでそれを生かして、全体の話し合いで意見のぶつかり合いの場面をしかけてみたい。

 
 また、研究授業でよくもまあ、新しい提案を次から次へとできるもんだと感心したが、


「もっとシンプルに」ということだって十分提案になるんんじゃないのか、


 
 といった仲間の言葉になるほどとも思った。


 まずは目の前の児童の実態。


 それありきで、ねらいに迫るためにどんな手だてを工夫するのかという視点で考えればよいのかもしれない。

 
 まあそんなに簡単な話ではないのだろうが。


 そもそも児童の実態をちゃんと見とれているのかということが問題。

 
 実にいい加減。

 
 それでは有効な手だてが打てるわけがない。

 反省反省である。

 まずは、授業後のノート集めをやりたい。


 国語だけでも毎時間やってみようかと思う。

 
 国語の研究をしているメンバーが多いので国語の授業の話がメイン。


 帰り際には、


 読むことの授業で、実態をとらえた上で、ねらいをみすえた言語活動を設定する。

 
 そこに向かって大きな課題をドンと投げるというような展開もあると聞きなるほどと思った。


 自己肯定感、やる気の向上といったところを重要な観点としてもって日々の実践にあたっているが、

 
 児童が一番過ごす時間の長い「授業」の時間を充実させることを、落としてはいけない。


 
 なんとも初歩的な思いで情けないのだが、授業そして授業研究をしっかりやろうと思う。