こんにちは。4回生の道井です。今公演では演出、役者、舞台監督、舞台装置、衣装小道具として参加していました。
冬公演終わっちゃいました。これで我々4回生の学生演劇の活動は終了です。あっという間の4年間でした。早いですね。
稽古場日誌が遅くなった理由は書きたいことがありすぎて、まとまらなかったからです。まとまらないなら全部書いちゃえ!という精神で書いてます。しかも人生最後のリツゲイでの稽古場日誌です。てことで、長いです。(お前はいつも長いだろというツッコミは受け付けておりません…。ご了承ください。)お時間がある方は最後までお付き合いください。
私がリツゲイに入ったきっかけはたまたまです。オリエンテーションで初めてできた友達がリト(光永)で、リトと一緒にブースを回ってた中でリツゲイに出会いました。本当は違うサークルに入りたかったのですか、リツゲイのイベントに参加しているうちにいつの間にか入団していました。人の優しさや雰囲気に惹かれたのかなと思います。そこから私の学生演劇はスタートしました。はじめは右も左も分からず、ついていくのに精一杯、なのに先輩に対して生意気な態度をとる後輩でした。(過去に戻って、ぶん殴りたい…。)
私の転機となった公演は2019年度卒団公演「ダムの見える町」です。一つ公演が終わって、なんとなく流れが分かったうえで参加した公演でした。周りを見る余裕ができたのもあってか、先輩達の演劇に対しての取り組みを間近で見ることができました。先輩方は本当にかっこよかったです。細部までこだわる姿勢、良いものを作り上げようという姿、そして何より先輩方の人柄に憧れました。ああいう先輩になりたい、あの先輩方が見た景色を私も見たいと本気で思いました。次の公演で初めて役者をやり、色々な経験ができました。スタッフと役者の二足の草鞋ってすげーなと思い、もっと頑張りたいとも思えました。こんな感じで濃い2019年度は終わりました。控えめに言って本当に楽しかったです。大変なことが多かったけど、楽しいという思いが強かったです。
そして、2020年ももっと頑張ろうと思った矢先です。あの流行り病が来たのです。2020年度の新歓公演の準備中に流行りました。本気でその流行り病を憎みました。というか今でも憎んでます。2回生の時の公演を返してほしいです。コロナさえなければ、一つ上の代の卒団公演を一緒にして泣いて送り出すことができたかもしれない、二つ上の代ともまた一緒に公演できたかもしれない、一つ下の後輩も経験をつめたかもしれないし、もっと仲良くなれたかもしれない。これらの可能性を全部奪ったコロナは本当に憎いです。オンライン演劇をすることができましたが、やはり対面で演劇したいなとモヤモヤは積もりました。
こんな状態の中で、私は3回生を迎えました。活動を再開させることはできましたが、前年の影響はあからさまに我々に来ました。経験不足、技術不足、引き継ぎ等の影響が来たのです。試行錯誤の日々でした。そして、何より後輩に言葉や行動で伝えきれないことが心残りでした。今まで私は先輩方の言動を見て学んできたので、そのようにしたかったのですが、うまくはいきませんでした。そのまま引退してしまいました。後輩達に対して本当に申し訳なく思い、辛くなりました。
そして今回の公演を迎えました。約一年ぶりにリツゲイに帰ってきたのです。その間私は後輩達の公演を3回観に行っていました。後輩達が楽しく公演をやっているのを見るのは嬉しかったですが、どこか辛さもありました。コロナがなければ、あの子達みたいに楽しくもっと演劇ができたと考えただけで辛くなったのです。この辛さやコロナの分を挽回しようとしたのが今回の公演でした。時間がない中、役者、スタッフがよく頑張ってくれました。何より、何も思い残すことなくスッキリ終われたので本当によかったです。
ただ、私の学生演劇活動の大半は辛いが先行していました。本当にコロナさえなければ、辛いではなく楽しいが勝ったはずだったのに…。
劇中の台詞にもありましたが、いなくなるというのは本当に理解できにくいことです。私はコロナでリツゲイでの大半の時間を失くしました。今でも理解し難いです。なんでこんなにもリツゲイ、演劇が好きなのにできないんだと何度も思いました。仕方ない、でも仕方ないで終わらせたくない…。こんな想いが巡ってました。コロナがない世界に行けるなら喜んで行きますし、時間を戻せるなら戻したいです。ただ、そんなことはできない。悲しいです…。
後輩達が次の公演について話していました。頼もしいなと思う反面、もう自分は前に進めないんだなと思い、少し寂しい気持ちになりました。本当にこれからのリツゲイを担う子達には期待しかありません。後輩達、安心しな…。色々言ってきた俺は消えるよ…。ウザいと思ってたらごめんな…。また、500円で飯にでも行こうな…。
これからも演劇活動の機会が有れば、何かしらで携わりたいと思っています。だってこんな素敵な経験をさせてもらったのです。ここで終わりでは少しもったいない気がしています。
長々となりましたね…。自分語り多めかつ湿っぽくてすいません。ただ、コロナ禍で演劇をやってきた者としてこのような想いは記録しておきたいと思ったのです。2度とこんな思いをする人が現れないことを祈っています。こんな文章に付き合って下さった方々本当にありがとうございます。正直、これを書きながら色んなものがこみあげてきてます…。
最後になりますが、生意気で、寂しがり屋で、コミュ力無くて、プライド高くて、情けなくて、なんか回生と年齢が合ってない私を可愛がってくださった先輩方、ついてきてくれた同期、後輩、公演を見に来てくださった方々、そして何よりリツゲイをこれまで支えて下さった方々に心から感謝申し上げます。
今後とも劇団立命芸術劇場を末長くよろしくお願いいたします。
それでは。