リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

ふたりぼっちのいしょこだよ

2016-09-29 18:55:12 | 2016年度秋公演
金木犀がいい香りです。
衣装小道具チーフの一人、三回生の霜田です。もうひとりの衣装小道具チーフは二回生の服部です。二人でチーフです。衣装小道具ふたりしかいないんですけどね!つまり全員チーフな部署です。冷静に考えると意味が分からないけれど、頼りになる後輩の頑張りを見ながら、もうあいつひとりでいいんじゃないかなとか思いながら、小道具を集めております。

昼宣伝が始まって、校内の掲示板にも今公演のビラが張り出されはじめております。紺色に黄色のタイトルが目印です。ぜひぜひお手にとってくだされば嬉しいです。なにを隠そう服部は情報宣伝チーフでもあるのです。一部署に二人のチーフがいることをダブルチーフといいます。一人が二つの部署のチーフをすることもダブルチーフといいます。ややこしい。私は前者のほうを共立て方式と呼んでいます。嘘です。適当を言いました。

さて、ビラにも書かれていますが、今回のリツゲイの舞台はある一人の小説家を巡る物語です。凝った舞台装置や、衣装、小道具となる予定です。今まで自分が集めて来なかったようなものたちばかりです。
一回生の秋から衣装小道具をしていますが、一度として同じような舞台だなと思ったことはそういえばありません。似たような小道具を集めることや、同じ役者さんのメイクをすることは多々あっても、同じ仕上がりにはなりません。それが何だか、楽しくて、いつも新鮮で、良いなぁと思います。
いつも何かひとつは無駄に凝って手作りすることがあるのですが、今回は何を凝ろうかとわくわくしながら考えています。あとはメイク、合法的に人の肌に触れられる最後の機会ですので、はりきっていきたいです。

三回生の秋公演で卒団なんだなということをあまり実感として持っていません。何故だろう、不思議です。リツゲイで過ごす日々が、あまりにも当たり前だからかもしれません。終わった後、抜け殻のようになってしまわないか心配です。けれどひとまず、目を向けるのは卒団公演ですね。
3年間の節目として、今回の舞台に携われることを幸運だと思っています。今回の舞台は役者もスタッフも難しい課題があって、日々悪戦苦闘している気がするのですが、それでもみんな笑っているので良い公演になるのだろうなと予想しています。あ、2回生の夏公演、「笑うのが下手クソ」と言われたことを思い出しました。まあ実際とてもへたくそなんですけれども、私も笑って打ち上げを迎えられるよう、頑張ります。

そんなわけで、劇団立命芸術劇場2016年卒団公演『レエン・コオト』。みなさまのご来場を、心よりお待ちしております。


追記
同回もすごいことしてるんですけれど、後輩たちの頑張りが本当にまじやべえなので、心の中でいつも応援しています。よろしければみなさまも後輩を応援してください。私の後輩とてもかわいいです。
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花の名前は

2016-09-28 21:15:56 | 2016年度秋公演
ついにこの回が来ました。
我々3回生は今公演をもって卒団となります。
今更過去を振り返ってもどうというわけではないのですが、1回生の時の実直さも2回生の時の熱量も、見返せば若かったなぁと思うばかりなのです。
いまの後輩たちの向こうにかつての自分を見るようで、感慨深いです。
こんなことばっかり言ってると老いが加速しそうなので止めたいものなのですが、それはさておき。


タイトルは別に最近大ヒットした映画に触発されたというわけでなく、高校時代、初めて演劇部に入ったときのことを思い出したことからきています。ちょっと返りすぎました。
その時もらった名前を、一部変更して今も芸名に使わせてもらっているのですが(今更というか、チラシに普段掲載されている私の名前は芸名です。芝居に関わる際は本名を使いたくないという個人的なものです。)

芝居を打つことはある種現実逃避に近い、という考えは今も変わらず持っています。
ただ、自分はそれだけでなく、単純に演劇というものが持つ非日常性に触れるのが楽しかったのだと思うのです。
それこそお客さんが1人の公演でも、文化祭などで友人が見に来てくれる公演でも、私は「面白かった」と言ってもらえることが嬉しかった。初心にかえってみると、それが今まで舞台に立ち続けた理由なのかもしれません。
役者としてだけでなく、自分たちが作り上げたものの成果を見ていただける機会があるのは、今でも嬉しいことなのだと思います。その気持ちを少しでも味わっていたいから、入団後行われてきた全ての公演に参加してきたのかもしれません。

芸名だけでなく、役としても色々な名前をもらいました。
実際にも色々な名前の人々と出会ってきました。花や植物の名前を持つ人、変わった読み方の名前の人、地元では見かけないような名前の人…。名前というか、その名前を持つ人の数だけ考え方や、生き方があったのだなと思うのです。
その考え方に触れることは、自分1人分の人生では到底得られない何人分もの経験を得られたように思うので、それも感慨深いものです。


そろそろ現実と向き合う時期と3回生という立場が思わせるのか、最近演劇に対する思いの置き所が変化してきていました。でも、何にせよきっとこの公演が一区切りです。もう舞台に立つことも、関わることもないのかもしれません。
なので、私は初心にかえって、最後の舞台を楽しむことにしようと思います。
多くの方に見に来て頂きたいです。友人でも先輩でも後輩でも、家族でも通りすがりの方にも。
そして色々な人に関わり、多くのことに触れられれば、それでいいのかなと思います。

こんな私情ばかりを連ねたブログで、呼んでくださっている方々は面白いのでしょうか。そこからすでに不安ではありますが(読者が身内ばかりかもしれないという疑惑は考えずにいきます)、こうなればもうせめてその場に居てくれる人たちに恥じない舞台になるよう、あとは精一杯努めるのみです。
どうぞ、お時間あれば是非お越しください。お待ちしております。


3回生 舞台装置・音響効果・役者
小川萩帆



追伸
触発されてないとはいったけど、「君の名は」はいいぞ。
それでは。
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先輩方に怒られそう…(。ノ_・`。)シュン

2016-09-27 23:55:23 | 2016年度秋公演

いやー、秋ですね、涼しくなってきました、栗の季節です、さつまいもの季節です、かぼちゃの季節です。僕はコンビニに行ったら、期間限定のお菓子やスイーツばかり買ってしまいますね、どうもー、生田です!

…ごめんなさい、ちゃんとやります。 ↓

 

今公演には、舞監、音響効果、役者として参加しています、2回生の生田有我です。

今公演はですね、「卒団公演」と銘打っていまして、文字どおり3回生が卒団してしまうわけです。僕の1つ上の先輩方が劇団からいなくなってしまう、そんな節目の公演です。

 

先輩方が卒団されるとなると、いろいろ考えさせられます。

先輩方が、大学に入学し、リツゲイに入ったころ、どんな感じだったのかなあ、とか。

(もちろん僕は、その当時を直接は知らないですが、2014年度夏公演「ぼくらのいもうと」のホームページを見ると先輩方のピカピカ1回生時代の対談が読めます。僕は全部読みました。フフフ( ̄ー ̄)ニヤリ)

アドレスはこちら!こちら!!!

http://ritsugei.ikaduchi.com/2014smmenu.html

 

 リンクを開いたら、一番下までスクロール!

 

みんな、どんなきっかけで演劇をやろうと思ったのかな?とか、3年間続けてみてどうだったのかなとか、気になりますね。

 

なんか、これは前にもここで書いていた気がしますが、僕はなんで演劇をやってるのかなってずっと思っていて。(やめたいということではないですよ!)

なので、やっぱり、先輩方が3年間演劇を続けてみてどうだったのかは聞いてみたいですね。

 

でも、その答えは今回の公演に自然に現れてくるものなのかなとも思ったり…。

 

まだ気持ちはまとまっていないですし、いつかまとまるようなものなのかもわかりませんが、僕自身、この卒団公演にほんとにいろいろなことを思います。

卒団していく3回生。これからを背負うことになる2回生。人数の少ない中頑張っている1回生。今回は参加していない人たち。

演劇サークルとは。集団で1つの作品をつくることとは。みんなで議論を重ねつくることの、楽しさ、難しさ。

 

おそらくそれぞれが、それぞれに思いを抱きながら、公演日まで準備を進めていきます。

大変なときや厳しくやらないといけないところもありますが、その中でうまく楽しみたいなと思います。この公演を。3回生と公演が打てることを。演劇を。

 

最後に、公演情報を載せさせていただきます。ぜひ、ご来場くださいませ。

団員一同、心よりお待ちしております。

 

公演直前になったら、もう1回稽古場日誌書きたいな、でもゼミ選考のための課題提出日が本番週とかぶっているな、やばいな、全部ちゃんとやれたらいいな。

そんな感じです。最後まで読んでいただいてありがとうございました!

 

○公演情報

劇団立命芸術劇場2016年度卒団公演

「レエン・コオト」

作:植田そうへい

演出:吉田聡

【公演日時】

10月20日(木) 18:30~

10月21日(金) 13:00~/18:30~

10月22日(土) 13:00~/18:30~ ※開場は開演の30分前です。

【料金】

無料 (投げ銭制)

【会場】

 立命館大学衣笠キャンパス 学生会館1F小ホール

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やあ卒団公演、そしてさらば

2016-09-25 23:52:56 | 2016年度秋公演

秋風が立ちはじめ、しのぎやすい頃となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

ご無沙汰しています。3回生法学部吉田聡です。今回は演出、舞台装置班チーフ、制作班をやらせていただいております。

今年もやってまいりました卒団公演でございます。我々3回生が入って早3年が経ちました。一昨年の卒団公演「なるべく派手な服を着る」では2つ上の先輩方が去り、去年の卒団公演「ド忘れ/デジャヴ」では1つ上の先輩方が去り、ついに我々が去る卒団公演を迎えました。いつかは来るとわかっていましたが、あまりにも早い到来にときの流れを憂うばかりです。

長い前置きはこれくらいにして今回の演目についてお話ししようと思います。

この話はとある天才作家の遺作をめぐるお話です。時代は昭和初期、ある男のもとに短編が届けられます。送り主は学生時代の友人で先日亡くなったばかりの天才小説家。

男がその小説家の死について迫るお話です。

今回はリツゲイでは久しぶりとなる和室を舞台にしております。皆様のご期待に沿えるような舞台を用意しておりますので是非お越しください。

去って行った先輩方、新しく入ってきた新入生の思いを乗せて。

卒団公演「レエン・コオト」始動します。

 

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