こんにちは。3回生の道井です。今公演では演出、役者、舞台監督、舞台装置、衣装小道具として参加してました。
先日ついに卒団公演「凄六-SUGOROKU-」がYouTubeにて配信されました。皆さまぜひご覧ください。
稽古場日誌も今日で一旦お終い。次に書くのは来年かな。いつも湿っぽいこと書いてる私ですが、今回も湿っぽいこと書きますよ、ええ。しかも長いです。自己満足で書きます。お暇な方は私の自己満足にお付き合いください。
今回の台本「凄六-SUGOROKU-」は私が2年前からずっとやりたいと思ってた台本です。演劇をはじめてからどんな台本があるか色々読んでた際に出会いました。読んでるうちにキャラクターの個性、台本の面白さに惹かれていきました。特に私が演じた永倉は私の好きなキャラクターです。チャラチャラとしながらも本質を見極めるあの性格、私にないあの感覚、惹かれるものがありました。そして、何よりこの台本をやりたいと思った最大の理由はリツゲイらしいということ。リツゲイの特色である写実的な会話劇であり、少し重めであり、舞台をしっかりと表現できるお話。こんなリツゲイらしい台本をやって卒団したいと思ってました。でもいざはじまるとそうはうまくはいかないですね。思った以上に稽古期間は短い、発注ミスする、人がいない、ズボンは脱げる(?)等色々ありました。正直、本当に公演できるかとまで思ってました。ですが、役者、スタッフの尽力で公演をすることができました。我々なりに納得できるものを追求した結果だと思います。私のやりたかった台本が形になって本当に嬉しかったです。私のワガママを叶えてくれた役者、スタッフには本当に感謝しております。
私自身今回が初めての演出で、役者も兼任していました。一回生の時の私は役者はやらないとか散々言っていました。元々スタッフだけと思って入団したら、いつの間にか役者やってて、そして演出までやって。本当に何が起こるか分かりませんね。自分でも信じられないです。まあそもそも京都の大学に通って、演劇にどっぷりハマってること自体が信じられないんですけど…。
3回生は今公演をもちまして卒団いたします。我々3回生はコロナの影響もあり、5回も公演ができていません。正直他の代と比較されるのは酷です。だって我々の代は他の代と経験の差が違う。この5回という回数は非常に大きいですし、やりたかったです。5回もあればもっと演技がうまくなったかもしれない、もっと舞台の質が上がったかもしれない、もっとスタッフワークの質が上がったかもしれない、もっとしっかりした先輩になってたかもしれない、もっと皆と仲良くなれたかもしれない。もっと、もっとがつきないです。でも、そういう状況の中で我々は我々なりの正解や納得できるものを追求してきたつもりです。私はこの代で良かったと思っていますし、大好きです。
劇団立命芸術劇場はこれからも続いていくと私は信じています。だってコロナ禍でも生き残ったんだから。私が少なからず貢献できたことはリツゲイを残せたこと。正直な話、もういいかなと何度か思いましたよ。でも、やっぱり先輩方が残してくださったリツゲイのことが大好きだし、皆と演劇したい。その思いが強かったです。後輩達は我々を踏み台にしてステップアップして欲しいです。我々を踏み台にして、成長した姿を次回以降見れたらそれほどの喜びはありません。頼りない前団長からの遺言です。
まあでも、もっと皆と演劇したかったな…。
あ、卒団しても私と遊んでくださいね…。寂しくて泣きます…。
ふー、満足した。言いたいこと言えました。長々とお付き合い頂きありがとうございます。
今後も劇団立命芸術劇場をよろしくお願いいたします。
それでは。
以下公演情報です。
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劇団立命芸術劇場2021年度卒団公演
「凄六-SUGOROKU-」
脚本:中野守(中野劇団) 演出:道井広樹
【Youtubeによる配信日】
11月13日(土) 18:30~より1か月間
【視聴方法】
劇団立命芸術劇場Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCqMN25SCb3PlenoaAo-AQBg
【キャスト】
沖田役…東雲
永倉役…道井広樹
斉藤役…真鍋秀平
松原役…白川ほわん