嘘をつくならできるだけ多くの嘘をつけ
とある著名人の言葉です。嘘とは実に便利な道具です。人を傷つけたり人を喜ばせたり、人を指導したりと様々な場面で活用されます。私たちが行っている演劇というのもいわば嘘で作られています。
一つの物事を表現する場面において、そこには一つの真実に対して沢山の嘘が存在しているものだと思います。一つ嘘をついてその嘘をさらに支えるのに約三十の嘘が必要になるとも言いますし。
何が嘘で何が真実なのかは人それぞれの価値観によって判断されますが、もしこの公演をご覧になっていらっしゃってより嘘を見つけることに意識を持つようになられたのであれば幸いです。それでこそ私たちが「嘘」をついた甲斐があったものです。
さて、これにて劇団立命芸術劇場2014年度新入生歓迎公演が終了いたしました。応援してくださった皆様、ご覧にいらしてくださった大勢のお客様方、素敵な先輩方、憧れのOB・OGの方々、本当にありがとうございました!そしてよろしければ今後のリツゲイのことも見守ってください。その年ごとに味が違ったリツゲイが今年はいったいどんな形になるのでしょうか。
そしてこの公演をご覧になった新入生の方々ももしこれを機に演劇に興味を持ってもらえれば何よりでございます。みんなで作り上げていく舞台は本当に楽しいものです。
演劇の右も左もわからなかった2年前の自分が、リツゲイという場をお借りして演出という立場で舞台を作っていくという非常に貴重な経験をさせていただきました。リツゲイらしい公演を作り、自分らしく作ることが出来たと自負しております。
最後にリツゲイのみんな、短い間だったけど本当にありがとう。すごく楽しかったしすごく力になった。
こんな劇団です。
2014年度劇団立命芸術劇場まだまだ走り出しです。リツゲイはリツゲイらしく様々なストーリーを展開してくれることでしょう。
今後ともどうかお楽しみに。
ありがとうございました!
~演出・団長 酒泉 郁~
タイトルは今公演のカーテンコールの曲から。