「排水溝をつけなさい」

「背中に排水溝を付けてそこからストレスを出しなさい」
冗談だろうが、こんなことを言われてしまった。

「先生、私相当悪いんですか？」
「はい。相当悪いです」
・・・間髪入れずに即答か・・・。

一体ナニを溜め込んでいるんだか。
頭の中が散らかりすぎて、ワケ分からん状態になっている。
数年間の小さい負荷が、積もりに積もっているんだろう。
無意識のうちに。

私は、人から相談されたり頼られることは、昔からよくあった。
自分自身のことも、ちょこちょこと発散させていたようにも思うが、この状態だと出来ていなかったようだ。
早い話が、根本的な解決は、全く出来ていなかったということ。
自分でもそれに気がつかないまま、いろんなモノが詰まりすぎているということ。
で、その状態のまま新たに、いろんなものをさらにギュウギュウに詰めているらしい。

「夏休みが終わったら、少しは楽になりそうですか？」
「いや、夏休みが終わったら、しばらくは今以上に忙しくなるから・・・」
「・・・そのうち、まとめていいことがありますよ」

首筋に膏薬を２カ所貼ってもらった。
「これ、２～３日剥がさないようにね」
「はい」
「一人でゆっくり寝る時間を作りなさい。８時間寝るだけで違うから。疲れが取れてない上に、また疲れを上乗せしているし」
「・・・・」
ぐうの音も出ません。