▶︎私に写真展ができるものなのかしら
1. Annaberg-Buchholz St.-Annenkirche(ドイツ)一体、私の写真展ができるものなのかどうか不安でした。
とは言え、ギャラリー古藤でこんな素人の私が、まだまだ世に知られていないリーメンシュナイダーの写真展を開けるものなのかどうかととても不安でした。そこで、まずは面接という気持ちで12月中に一度ギャラリーで話し合いをすることになりました。取りあえず私の3冊のリーメンシュナイダー写真集を2部ずつ小さなキャリーバッグに入れ、伺いたいことをメモしてドキドキしながらギャラリー古藤に出向きました。来てくださったのは推薦人の木村まきさん、ギャラリー古藤のオーナーご夫妻、田島和夫さんと大﨑文子さん、そしてギャラリーの目の前にある武蔵大学で社会学部の教授をしていらっしゃる永田浩三さんの4人でした。田島さんも大崎さんもリーメンシュナイダーはご存じないとのことで、まずは写真集を見ていただき、一体こんなマイナーな彫刻家の写真展を開くことが可能なのかどうかとハラハラしながら反応を見ていました。永田先生は、リーメンシュナイダーのことは聞いたことはあるけれどあまりよくはご存じないようで、写真集を「いやぁ、面白いなぁ」とおっしゃりながらご覧になっていました。その永田先生の様子をご覧になって大崎さんも田島さんも表情が柔らかくなり、後半は具体的にいつなら写真展を開くことができるかという話し合いになったのです。
ギャラリーは毎年のように定期的に入る催しも多く、空きがあるところは私の方にも様々な都合があり、ゆっくり準備する余裕をとって、このときには2019年の11月23日から12月1日までの9日間ということになったのでした。そこで1月にきちんとした打ち合わせをしましょうということになって、このときは解散しました。