リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

185. 写真展を開きます(2)写真展ができるものなのかしら

2019年06月03日 | 日記

▶︎私に写真展ができるものなのかしら


1. Annaberg-Buchholz St.-Annenkirche(ドイツ)



一体、私の写真展ができるものなのかどうか不安でした。

 とは言え、ギャラリー古藤でこんな素人の私が、まだまだ世に知られていないリーメンシュナイダーの写真展を開けるものなのかどうかととても不安でした。そこで、まずは面接という気持ちで12月中に一度ギャラリーで話し合いをすることになりました。取りあえず私の3冊のリーメンシュナイダー写真集を2部ずつ小さなキャリーバッグに入れ、伺いたいことをメモしてドキドキしながらギャラリー古藤に出向きました。来てくださったのは推薦人の木村まきさん、ギャラリー古藤のオーナーご夫妻、田島和夫さんと大﨑文子さん、そしてギャラリーの目の前にある武蔵大学で社会学部の教授をしていらっしゃる永田浩三さんの4人でした。田島さんも大崎さんもリーメンシュナイダーはご存じないとのことで、まずは写真集を見ていただき、一体こんなマイナーな彫刻家の写真展を開くことが可能なのかどうかとハラハラしながら反応を見ていました。永田先生は、リーメンシュナイダーのことは聞いたことはあるけれどあまりよくはご存じないようで、写真集を「いやぁ、面白いなぁ」とおっしゃりながらご覧になっていました。その永田先生の様子をご覧になって大崎さんも田島さんも表情が柔らかくなり、後半は具体的にいつなら写真展を開くことができるかという話し合いになったのです。
 ギャラリーは毎年のように定期的に入る催しも多く、空きがあるところは私の方にも様々な都合があり、ゆっくり準備する余裕をとって、このときには2019年の11月23日から12月1日までの9日間ということになったのでした。そこで1月にきちんとした打ち合わせをしましょうということになって、このときは解散しました。

 ところが、1月になって第1回目の打ち合わせの時に永田先生がますますリーメンシュナイダーにのめり込み、あれこれ本を持っていらしてから雰囲気が変わってきました。まず、23日の初日に永田先生がギャラリートークをしてくださるということになり、他にももう一度ギャラリートークを予定。2月、3月は忙しいので4月に第2回目の打ち合わせをしたときには、メディアにも紹介したいから展示期間を2週間に延ばしましょうということになりました。従って11月23日(土)~12月7日(土)の15日間と会期が変更になったのです。そしてさらに、棚田康司さんという彫刻家が「影響を受けたとするとリーメンシュナイダーだ」と言われたことが『私の美術漫歩』(若林覚著、生活の友社)に書かれていることがわかり、棚田さんにもギャラリートークをやっていただけないだろうかと話が盛り上がったのです。(続く)
※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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