飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

薔薇の覚え方

2024年06月02日 05時11分37秒 | 国語科
漢字は丸ごと覚えなければ、覚えられない。
多くの人はそう思っている。
自分もそう考えている頃もあった。
しかし、以前つがわ式漢字記憶法を知り、その定説は必ずしも正しいと言えないことを感じた。

このつがわ式漢字記憶法は漢字の一部をしっかり覚えることで、そのすべてが覚えられる方法である。
その方法論は次にようになっている。
「薔薇」という言葉を例に手順を考える。

◆​まず、「薔薇」の漢字の構成(作り)を理解する。

1.薔薇は植物なので、両方に草かんむりがある。
   (これで、草かんむりは忘れない。)​

2.薔薇の「薔 (ば)」のつくりは、「草かんむり」の下は、「土(つち)」に「人(ひと)」、「人(ひと)」、その下は「回る」で作られている。

3.薔薇の「薇(ら)」は、草かんむりの下は、「行にんべん」+「山」+「一(よこぼう)」+「π(パイ)」+「教の右」で作られている。
 微生物の微に似ているが、真ん中に「−」の横棒1本が多いと理解し、

4.メモに写した「薔」の「土の人人」のところを、赤〇で囲う。
 そして、そこだけ、土に人人と、覚える。​

4.薇(ら)の方は、真ん中の山の下の横棒1本を赤〇で囲み、そこだけ覚える。

5.赤〇をつけた後は、すかさず、写した「薔薇」の漢字を隠してください。

6.そして、薔薇の漢字を書き出す。

※本当に一度も繰り返さず、覚えにくいものが覚えられたと思う。
 10分後、テストしてみる。
 〇をつけたところを思い出すだけで、いつでも、スラスラと薔薇がかける。
 つまり、忘れない覚え方になっている。

◆ネットで「世界一難しい漢字」と検索すると、出てくる「びゃん」。
 漢字の本場中国で、1000回繰り返しても覚えられないといわれている。
「びゃん」という、1字で54画の漢字。

1.まず、メモ用紙にビャンの漢字を大きく写す。​

2.漢字のつくりを理解する。​

①:赤〇をつけた「言」(げん)だけ覚える。​

②:「言」の上に、穴(あな)​

③:「言」の下に、馬(うま)​

④:「言」の両横に、糸へんの上だけ。

⑤:「馬」の両横に長(なが)、その下が心。​

⑥:両脇に月とり。

⑦:最後は「しんにょう」と理解し、

​3.覚えるのは、真ん中の「言(げん)」だけ。

4.理解した後は、ビャンの漢字を手などで、すかさずかくす。
  その時、一度でもチラ見しないようにする。

5.間違えても、思い出せなくても、その部分だけ残して、書き出す。

6.万が一書けない場合は、赤〇のそこだけ見て、覚え直す。
 一度で覚えられなくても、思い出せなかった部分、一度思い出して、もう一度、「〇をつけた部分から、どこに何がある」と理解し直して、
漢字をかくして、書き出す。

7.そして、10分後、1時間後、テストしてみる。

saitani


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