強い組織というのは、全員が自分の都合よりもチームの都合を優先し、全員がチームの目標を自分の目標だと捉えていることだと思っています。
そういうことを伝えるために、今回は長くミーティングをする時間がなかったものですから、30人の選手全員に手紙を書きました。
僕はあまり字がうまくないんですけど、墨筆で。
それを代表合宿がスタートする日に、各人の部屋に置かせてもらったんです。
真心ってそういうものでしか伝わらないような気がしたものですから。
手紙に書いたことは、あなたは日本代表チームの一員なのではなく、あなたが日本代表チーム。
要するに、自分のチームだと思ってほしいと。
会社でもサラリーマン意識で勤めているのか、自分がオーナー経営者だと思って働いているのかでは感覚が全く違いますよね。
全員に「このチームは俺のチームだ」と思ってやってほしかった。
できることはすべてやり尽くさないと、勝利の女神はこっちを振り向いてくれないと思います。
不平等を覚えるのが野球の使命だ
同じような努力をしても、片やスター選手になるし片やベンチにも入れない。
世の中ってそういうものじゃないですか。
世の中に出ると理不尽なことはいっぱいあって、それを我慢して次に進んで行く力を、野球を通して覚えていくことが大事だと思います。
不運だなで終わるんじゃなくて、不運にも意味があると。
そうすると、自分が前に進みやすくなる。
僕がすごくラッキーだったのはダメな選手だったので、どんな人にあっても、僕よりもうまく見えるんですよ。
だから、上から目線で人に会うことはほとんどなかったです。
とにかくもう教えてくださいって感じで誰とでも会っていたのが、もしかすると「こつを何とかしてやろう」と思ってくださったかのかもしれません。
一つは、ダイエーの監督に就任した初年、不振続きてファンが暴徒化し、監督や選手の乗るバスに生卵をぶつける事件が起きました。
その時に、王さんは怒るんじゃなくて、「これを見ろ。プロは勝たなきゃいけないんだ」って諭したと伝え聞いていたんですけど、それが本当か確かめたくて質問をしたんです。
すると、王さんは首を縦にふって、「文句を言いたいくらい真剣に応援してくれる人たちがいないと、我々プロ野球は成り立たないんだ。そういう人たちに喜んでもらうために野球をやるんだ。それを忘れちゃいけない」と。
もう一つ聞いたのは、「もしもう一回人生があるとしたら、王選手になりたいか、王監督になりたいか、どっちですか」。
868本もホームランを打っているので、僕は選手って答えると思っていました。
そうしたら、「いや、ホームランを打つのもいいけどね、監督はたくさんの選手のためになれるんだよ。」とおっしゃったんです。
saitani
そういうことを伝えるために、今回は長くミーティングをする時間がなかったものですから、30人の選手全員に手紙を書きました。
僕はあまり字がうまくないんですけど、墨筆で。
それを代表合宿がスタートする日に、各人の部屋に置かせてもらったんです。
真心ってそういうものでしか伝わらないような気がしたものですから。
手紙に書いたことは、あなたは日本代表チームの一員なのではなく、あなたが日本代表チーム。
要するに、自分のチームだと思ってほしいと。
会社でもサラリーマン意識で勤めているのか、自分がオーナー経営者だと思って働いているのかでは感覚が全く違いますよね。
全員に「このチームは俺のチームだ」と思ってやってほしかった。
できることはすべてやり尽くさないと、勝利の女神はこっちを振り向いてくれないと思います。
不平等を覚えるのが野球の使命だ
同じような努力をしても、片やスター選手になるし片やベンチにも入れない。
世の中ってそういうものじゃないですか。
世の中に出ると理不尽なことはいっぱいあって、それを我慢して次に進んで行く力を、野球を通して覚えていくことが大事だと思います。
不運だなで終わるんじゃなくて、不運にも意味があると。
そうすると、自分が前に進みやすくなる。
僕がすごくラッキーだったのはダメな選手だったので、どんな人にあっても、僕よりもうまく見えるんですよ。
だから、上から目線で人に会うことはほとんどなかったです。
とにかくもう教えてくださいって感じで誰とでも会っていたのが、もしかすると「こつを何とかしてやろう」と思ってくださったかのかもしれません。
一つは、ダイエーの監督に就任した初年、不振続きてファンが暴徒化し、監督や選手の乗るバスに生卵をぶつける事件が起きました。
その時に、王さんは怒るんじゃなくて、「これを見ろ。プロは勝たなきゃいけないんだ」って諭したと伝え聞いていたんですけど、それが本当か確かめたくて質問をしたんです。
すると、王さんは首を縦にふって、「文句を言いたいくらい真剣に応援してくれる人たちがいないと、我々プロ野球は成り立たないんだ。そういう人たちに喜んでもらうために野球をやるんだ。それを忘れちゃいけない」と。
もう一つ聞いたのは、「もしもう一回人生があるとしたら、王選手になりたいか、王監督になりたいか、どっちですか」。
868本もホームランを打っているので、僕は選手って答えると思っていました。
そうしたら、「いや、ホームランを打つのもいいけどね、監督はたくさんの選手のためになれるんだよ。」とおっしゃったんです。
saitani