飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

幸せになるための3つのこと

2024年11月17日 14時54分19秒 | 人生論
学級で子どもたちと生活している。
参観する機会が非常に多いのだが、意外と先生方は横道にそれた話をしない。
もちろん指導者がみている授業なので、そんなに気楽には余計な話はできないだろう。
でも、私がみている場面以外にも、注意はするが語りがない。
子どもたちは担任の語りで価値観を学び、変容をみせることも事実なのだ。

よく荒れた学級の保護者から言われる言葉がある。
「この子たちは、今が自分にとっても集団にとっても一生のうち一度しかない時だということを認識しているのでしょうか。
 もし意識していないなら、先生、どうかもう一度子どもたちに話してあげてください。」
この保護者はただ単に学校を批判することだけでなく、子どもの姿をみて、何とかしようと考えてくれていたのだと思う。
担任と相談して、時間をとって今の時期がいかに大事な時かを話してもらった。
しかし、そんな保護者の気持ちも担任の思いも子どもたちの心を打つことなく空しさの中で卒業式をむかえたこともある。
その保護者に最後に言われた言葉を今も思いだす。
「学校というところは、学級に土砂降りの雨が降っているのに、傘をさして一時しのぎですますようなことしかしない。
 根本的な雨をなんとかして止むようにしようとは思わないんですね。」
降っている雨をとめることは不可能なように、一度荒れてしまった学級を途中から立て直すことは不可能に近い。
情けないが、それが経験から学んだ実感だ。

教師の語りは学級内では重要である。
お説教ではなく、語りが大事である。

幸せになるための三つのこと。
教室に必ずあるもの。
それは鉛筆です。
この鉛筆をまず見てください。
これが使いやすい鉛筆になるために何度も削らなければいけないことくらいみんなに分かるよね。
もし、この鉛筆が痛みを感じれるとしたら、削られる作業はものすごく痛いんじゃないだろうか。
だけど、良い鉛筆にためにはそれが必要なんだ。
人生も同じだ。
痛い経験や辛い過去があるからこそ成長できるのだ。

2つ目のこと。
人生の多くのことは、この消しゴムみたいに修正がきく。
もしあなたが失敗から学ぶことができれば、それは失敗ではなく教訓となる。

そして、最後に絶対に忘れてはいけない、一番大切なことはいつも自分自身の心に中にあるということ。
覚悟を決めなさい。
あなたは必ずかわることができる。
今始めなくていつ始めるの。

saitani







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