飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

国語科 分析批評11 対比 「虻」 事前の理解

2024年07月18日 05時41分30秒 | 国語科
虻  嶋岡 晨

落石におびえつつハーケンを打ち
雷鳴におののく手でザイルをたぐり
あせにまみれてよじ登った


いつもはおとなしいが
暴れだしたら手のつけられない
大きな牛
ぼくらはそのかたにとまった
虻みたいなものだ

けれど今ぼくらの中を
まじりっけなしの風がふきぬけ
このよろこびのひととき
虻のこころは山よりも大きくなる

岩燕の歌
わかさのこだま
 いかにも地球にこしかけて
 いっぷくしているぼくらのいのちだ。

この詩を使って対比を理解させる。

1 発問 「虻」の詩の中で、大きいものは何ですか。
 ・落石
 ・雷鳴
 ・山
 ・牛
 ・地球
 ・ぼくらのいのち
 ・虻のこころ

〇類比       山    =   大きな牛
         ぼくら   =   虻

2 発問 先に確定した「大きいもの」に対比されている小さいものは何ですか。
  
    大きいもの        小さいもの
     山       ⇔    ぼくら
     牛       ⇔    虻
     虻のこころ   ⇔    山  ※本来は虻のこころの方が小さいが比喩的に山より大きいと考えている。  
   ※ 地球      ⇔   ぼくらのいのち ※これは大きい、小さいが逆に考える子がでてくるかもしれない。

3 発問 地球とぼくらのいのちとでは、どちらほうがおおきいのでしょうか。
     【地球派】
     ・ふつうに考えれば、地球とぼくらとは比べものにならないくらい地球の方が大きい。
    
     【ぼくらのいのち】
     ・山を登り尽くして喜びであふれて地球より大きくなる。
     ・「いかにも地球にこしかけて いっぷくしているぼくらのいのちだ」と書いてあって、いかにもどっしりしているから。
     ・ぼくらは地球の大地を大きくふみしめているから、「ぼくらのいのち」の方が大きい。
     ・腰掛けているのがぼくらのいのちで、こしかけられているのが地球だから。

saitnai


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