飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

1年生 算数科の指導

2024年04月02日 05時03分06秒 | 算数科
1年生の算数指導のポイント。

1 数の概念
2 10の合成と分解
3 時計
4 たし算・ひき算
5 文章題

この5点にしぼってつまづきに気をつけていく。

1 数の概念
・簡単に言うと量のこと。
・量とはかたまり。
・さんすうのブロックをつかって7をとりなさいと指示して取れない子は、数の概念ができていない。
・とくに5の概念が弱い。
・はじめの段階でだれができていないかを調べる。
◯百玉そろばんは数の概念形成には有効。
・2とび…2ずつとって20まで数える
・5とび…5ずつとって60まで数える→時計の学習にときに役立つ
・10とび…10ずつとって100まで数える
◯3秒に以内に35を取りなさいと指示する。

2 10の合成と分解
・くりあがりのたし算引き算で苦労する。
◯フラッシュカードを作る。
・1と9で10
・裏には1と◯で10.なんですか?
・10の分解
・10は1と9
・裏は、10は1と◯、なんですか?
・5の合成と分解カードも作る。
・5の合成
・1と4で5
・裏は1と◯で5、なんですか?
・5の分解
・1と4で5
・裏は5は1と◯、なんですか?
・フラッシュカードをするときには週一回程度で個別にテストをする。
・実態把握する。
・必ず全員合格させる。

3 時計
◯公文の時計カードが有効。
◎算数授業で少しずつ教える。
・時計カードを見せて全員で読む。
・フラッシュカードのように。

①4〜7月まで指導
◎時を教える
・長い針が12にきたら、◯時
◎◯時半を教える
・長い針が6にきたら、◯時半
・短い針は、数字の小さい方を読む
 ただし、短い針が12と1の間は12を読む

②9〜11月まで指導
◎◯じ15分を教える
・長い針が3にきたら、◯時15分
・短い針は、数字の小さい方を読む。
 ただし、短い針が12と1の間は、12を読む

③12〜2月まで指導
◎◯時5分・10分・20分・25分を教える
・短い針が1の時は、◯時5分
・短い針が2の時は、◯時10分
・短い針が4の時は、◯時20分
・短い針が5の時は、◯時25分

◎◯時35分・40分・50分・55分を教える
・短い針が7のときは◯時35分
・短い針が8のときは◯時40分

④2月になったら時計を用意する
◎1目盛り1分を教える
・1分から10分までを読む
・5分が「1」10分が「2」をおさえる
・1周すると、60分になることを教える
◎長針だけを見て、何分かを答える
・16分だったら、5分 10分 15分と数えて考えた方がはやくできることを押さえる。
・途中で、確認のために立ってやらせたり、教師のところに答えをいいにこさせたりする。
◎時計の針を合わせさせる
・「3時24分」など時刻を教師がいい、その時刻を合わせる
・隣同士で確認、教師が確認するなど、必ず確認する。
・1問は、「◯時◯分 合わせたら持ってきなさい」と教師のところに持ってこさせてチェックする。
◎今の時刻を読む
・今何時?と時刻を聞く
◎繰り返し練習
・点ではなく線の指導を心がける
 
4 たし算・ひき算

◎くりあがりのあるたし算
◎くり下がりのあるひき算
この指導をするときに考える3つの指導
①さくらんぼ計算
②ブロック・百玉
③手を使う
◎どれでできてもよいことにする。
・さくらんぼ計算が苦手な子がいる。
・手をつかってもいい
・暗算でもいい

◎さくらんぼ計算(筆算型)

9+4=13
※9たす4の計算は…
①10を越えたらさくらんぼ
②9はあと1で10
③4は1と3
④9と1で10
⑤10と3で13

   9+4=13
  +① ③
  10

13−9=4
※13ひく9の計算は…
①3から9はひけない
②ひけないときはさくらんぼ
③13は10と3
④10ひく9は1
⑤1と3で4

   13−9=4
    ⑩  ③
  − 9
    1

※苦手は子は無理をさせない

5 文章題
◎頭の中に絵をイメージできる

次のことを聞く。
①なんのお話?(聞かれていることはなんですか)
②どうなったの?(わかっていることはなんですか)
③ふえてる?へってる?(なにざんですか?)

問題
くるまが8だいとまっています。
3だいくると、なんだいになりますか?

①車のお話です。
 くるまが何台かをきいています。
②8だいとまっています。
 そこに3だいきます。
③ふえています。
 3だいかたから。
 たし算です。

saitani






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