「良い楽器・良い弓を所有したい」という思い
抱いたことはありますか?
私は、生来、性分として「妬み(ねたみ)嫉み(そねみ)僻み(ひがみ)」が強くて
少しでも、良い楽器・良い弓を所有したい という気持ちがあります。
バヨリンなんてまともに弾けもしないのに… 物欲は強いのです
常識的な方は、身の丈、腕前にあった 楽器・弓を選び所有するのでしょう。
私は、何でも 形から入る方なので、
結果として 背伸びして 分不相応と言われようとも
一切気にせず、煩悩のままに突き進みます。
マイルールとしては
1 自身の経済力の許される範囲とする。
2 楽器・弓を投機の対象としない。将来転売することを目的に購入しない。
3 「性能=ブランド(製作者)」ではないことを肝に銘じる。
があります。
色々な経過を経て
今 所有している楽器と弓は次のとおりです
バヨリン
アントニオ カペラ(白川総業さんが発注した楽器)
アントニオ カペラ(英国人のバイオリニストが発注した楽器)
ガン ショウガン(私が発注した楽器、ストラド ドルフィンモデル)
ジュゼッペ ステファニーニ(ガンさんから購入した楽器、その後ブロットさんの鑑定書も取り付けた)
ヤマハ V-30(2007年に生産終了。V30かV60の新品がどうしても欲しかった。ニュージーランドの楽器店にあった在庫)
ヤマハ SV150(おもちゃが欲しくて、ヤフオクで入手)
弓
エリック グランシャン 銀黒檀(サルトリーモデル、初めて購入した高額な弓)
エリック グランシャン 銀黒檀(グランシャンズ スワンヘッドの弓、友人のAさんの所持品だった弓)
杉藤浩司 (弦楽器フェア 出展用 オープンフロッグの センシティブシリーズの弓)
杉藤浩司 銀黒檀(バイオリニストの佐藤俊介さんが杉藤さんにストラド用の弓を発注した時に作成した弓のひとつで、佐藤さん選外だった弓だそうです。福島県勤務だった時この弓に出合い、当時の先生から「こんないい音色の弓は出会えない、買いなさい」と言われて購入しました。)
アルシェ PE SOLO 金黒檀(大瀬さん制作の弓、石井さんが大瀬さんがペカットを前に、この弓を作っていたのを見ていたそうです。とある演奏家の発注した弓)
ジャンカルロ ペドレッティ 銀黒檀(ようやく出会えた納得の弓。彼の弓で日本に入ってくるのは、比較的ソフトな弓が多く腰の強い弓は、これまで一度お茶の水のクロサワさんで出会っただけ、弾いた瞬間に 絶対に手に入れる と決めた)
ピェール ギョーム 銀黒檀 グラン・アダムモデル(日本弦楽器の佐藤さんが発注した弓、刻印はまったくなし、佐藤さん所有のアダムの弓をモデルに製作された。判る人が見てもギョームの作だとはわからない。持っただけでただものではないオーラを感じた弓 「さすが特注は違う」と実感した弓です。)
ヤマハ CBB101 カーボン弓(ヤマハのサイレント用に調達した弓)
これまで所有した楽器の中で
ガンさんに楽器を注文した後
楽器が出来上がるまでの ツナギ として
日本弦楽器さんから購入した、マリオガッダは
妻との約束(ガンさんの楽器が出来上がったら、売却処分するという約束。子育てもあり経済的に余裕がなかった。)が無ければ、手放したくなかった魅力的な楽器のひとつでした。
弾き込めば、楽器は育ってくる ということを教えてくれたのも
この楽器です
今は、友達のTさんが所有しています。
心底いい楽器だと思ったのは
これまで教わっていた先生が所有していた
ストラド(貸与品)、デルジェス、ランドルフィ、ゴフリラ
日本弦楽器さんで弾いた ピエトロ ガルネリです
モダンやコンテンポラリーにはないオールド楽器の魅力を 体感し、
値段を考えると これは 自分の財力では無理だなぁ と感じました。
この1本 にするための費用は、私にとっては
とてつもなく高額になり、無理だと感じました
弓も
先生のペカットやグランアダムは ただ弾くだけで
ふくよかな音色が出ました。
数百万円の弓では、これらの音色は出会えていません。
今年で 還暦
バヨリンライフを どうするか 今 楽しみながら 悩み中です。