お気楽・極楽 おじさん生活  (旧ブログ名 お気楽 単身赴任生活日記)

「食べること」と「ばよりん」が大好きなおじさんのお気楽・極楽な生活を日記にしてみようかと…

2020年を振り返り

2020-12-31 10:59:40 | おやじ

今年も

ひたすら走り続けた1年でした。

 

 

今年の大きな出来事は

 

ずっと憧れていた

Antonio Capela 1989 を手に入れることができたことです。

 

以前、数日間お借りして、弾いたことはあったのですが

今回、改めて、ガンさんに調整をお願いして

受け取った楽器は…

非常に軽やかに弾ける楽器で、むしろ 強引に弾くことを拒否している感じの楽器でした。

いやいやこんなに ふわっと 弾いて良いのか????

と感じてしまうほどで

こういう感じは、1600年代後半の古いイタリアの楽器を触って以来の感覚でした。

良く鳴り、音も厚みがあり、造りは良いし、きれいだし

本当に良い楽器だと思います

1989年と 古くはないのに

古い楽器の弾き心地で… 非常に幸せであります。

 

 

 

また、今年 まだ 家内に内緒なのですが

もう1本楽器を購入しました。

 

年末にオークションハウスの担当者の方から、プライベートセールの売買の打診を受けまして

いくつかの楽器の中から、

1800年代後半の楽器で

フランスの J B  Vuillaumeの工房でVuillaumeの楽器を作っていた 

製作者のバイオリンを買いました。ランパルさんの、鑑定書もついています。

 

楽器は、全体として良い造りをしています。ニスもオリジナルが十分残っています。

使われてきた傷も、全然気になりません。

 

ただ…修理痕がすごく気になっています

 

ランパルさんの鑑定書の写真には、

ヘッド部のブッシングの修理痕はなく、実物にはあり

この修理が、どうにもよろしくなく、一見して、上手じゃない人がやったと思われるのです

そう思うと、表板のちょっとした割れの修理も気になり

 

 

年明けに、じっくりガンさんに相談しようとおもっているところです。

思い切って、オープンして バスバーの交換も考えています。

 

 

Vuillaumeの楽器は、高額で購入できないけれど

同じ品質の楽器であることを 期待しています。

 

まだ、プライベートセールスで取り交わされる

NDAを締結していないので、

どこまでお話して良いかわからないのと

まだ、楽器が手元に来ていないので

お話は ここまで ということで…

 

 

今年最も印象に残ったのは

 

タツノヤさんの 展示会で 試奏した

ウンガリーニ という製作者の楽器です。

数本のオールドイタリアンがあったのですが、G ロッカ、と ウンガリーニ の2本だけが

私の 心に ぐっ と来ました

 

ウンガリーニは 1,000万円ぐらい、G ロッカ は 数千万円だそうで

いずれも、簡単に購入できる金額ではありませんが…

 

 

 

 

 

 

今年気になったのは

一般の人が、海外のオークションハウスで落札して手に入れた楽器で

「アレレ」 というモノを数本みたことです。

 

インターネットでの写真や コンディションレポートだけでは

楽器・弓の判断は難しいです

 

プレビューには、必ず行って自分の目で確認するとか

お金を払って、自分の代わりにプレビュー確認してくれる人を雇うとか

 

鑑定書や製作証明書は絶対に信用せず、実物を 自分の目 または、自分の代理人の目 で

見て確認することが必要だと思います。

 

それができないなら、偽物を手に入れてしまう可能性が高いことを理解して、割り切って参加するしかないと思います。

 

先日、とある楽器屋さんで、有名な製作者のラベルのついた楽器を拝見しました。

ネットに力を入れているTオークション、で製作者証明書付でBYの楽器として入手したそうですが…

造りがあまりにひどく、5万円の量産楽器にも劣る、ひどい楽器でした。

持ち込んだ人は、楽器の下取り用として持ってきたそうで…楽器に詳しいと自己紹介しており

「真作」と言い張っていたそうです。この造りで真作を主張するなんて、良く恥ずかしくないな~ と思いました。

 

「無料であげようか?」と言われましたが

「焚き付けにしかならない楽器はいりません」と丁重にお断りしました

皆さん、変な楽器には、お気を付けください。

 

 

 

来年、どのような楽器と出会いがあるのか

楽しみにしようと思います

 

 

拙ブログにお立ち寄りいただいた  皆様の ご多幸を 祈念いたします。

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タツノヤさんの展示会に行ってきた

2020-12-16 19:24:28 | ばよりん

12月11日~13日まで東京の恵比寿で タツノヤ商会さんが展示会をやっていました。

 

また、無料で楽器の査定会をしていたので、楽器を保険に掛けることも考え

査定をしてもらいに、恵比寿に行ってきました。

 

査定は、岡田社長さんと 営業の大澤さんとで実施(主に 岡田社長さんが見立て)

Capelaは1977も 装飾の1989も 同じ評価でした。装飾があると、どうしても評価がつかないとのこと。

StefaniniもCapelaの倍ぐらいの評価で

おおよそ評定通りでした。

 

20分ぐらいで査定はおしまい

帰ろうと思ったのですが、大澤さんから「ぜひ楽器も見て行ってください、きうちさんなら、コンテンポラリーやモダンは興味ないですよね

オールドをぜひ」といわれ…心の中では、コンテンポラリ-のモラッシやコニア や モダンのビジャーキも興味があったのですが

 

それでは と恐る恐る オールド楽器を触りました。

 

どれも 見た目は素晴らしい風格がある。

でもそれぞれに、特長があり

 

私が、これは良い と思ったのは

Giuseppe Rocca と Antonio Ungarini
 
の2つ
 
Ungariniは、特に私好みで、大きさもいい、音もいい、
お値段は1,000万円ぐらい だそうです。
 
Roccaは、数千万円だとか
 
 
大澤さんに、「Ungarini いかがです?」 と訊かれて
 
・ いずれは、本物のオールドイタリアンが欲しくなる。でもビッグネームは数千万から億へと続く途方もない道。
・ 以前、先生から本当に音楽を楽しみたいなら、1,000万円以上出せば無銘の 真正オールドイタリアンを捜してあげると言われた。きっとこんな楽器だと思う。
・ 無銘ではなく、辞書にも載っている製作者で、1,000万円は確かに安いかもしれない。
・ でもそんな財力はない。
 
とお答えしました。
 
 
この楽器、タツノヤさんが入手した時は、バラバラの状態で、時間をかけて修復したそうです。
 
 
久々に、良いオールドに触れることが出来た一日でした。
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古い楽器の魅力 魔力 破壊力

2020-12-09 18:14:35 | ばよりん

素晴らしいカペラを譲ってくださった友人が

新たな楽器を捜すこととなり

 

最終的には クレモナのA.Voltiniさんの2020年の作品を購入しました。

http://www.voltini.it/gallery.htm

↑ このURLに掲載されている2020年のViolinです。

 

これまで見てきた Voltiniさんの作品の中でも、特に魅力を感じる作品でした。

 

最終的にこの楽器に至る前に、「古い音にも興味がある」とのことでしたので

私も、1700年代のジャーマンやフレンチ、1900年前後のイタリアンやフレンチについても

情報を集めていました

 

私自身は、

メインテナンスや管理をするうえで、古い楽器はとても気とお金を遣うイメージがあり

基本的に1970年以降のコンテンポラリーの楽器しか持っていないのですが

 

やはり、触れていると…

 

古い楽器は いいなぁと思ってしまいます。

 

コロナ禍になる前は、楽器も じわりじわり上昇してきていましたし

若干経済が停滞している今が、買い時なのかもしれません。

 

 

ガンさんの工房で、1700年代のフレンチを弾いたときに

「おっ、いいね」という感じを受けました。

 

フレンチと言えば 1800年代後半から1900年代初頭は

材もよいのが多く、量産品もマスターメイドも高品質の印象がありますので

フレンチアレルギーがなければ、捜してみるのもいいと思うようになりました

 

 

ただ、自制して、思うだけにとどめています。

 

なぜなら

Stefaniani~Capela~Capela~GengXiaoGang~YAMAHA と5本もバイオリンがある

宮地楽器の山本店長や、ガンさんは

「バヨリンケースは4本入りがあるから、4本までは購入して所有しても大丈夫」と言うのですが

既に、その4本を超えてます

 

ああ、これから、煩悩がムクムク 目を覚まさないように

魅力的な楽器が見つからないことを祈るばかりです

 

 

今週末は、東京に行き

恵比寿で行われる、タツノヤさんの無料査定会に行く予定にしています。

Capelaに保険を掛けるために、査定をお願いするためです。

 

その時に、魅力的な楽器がなく、一切の煩悩が目覚めることがないことを 祈ってます

セールスの方、売り込まないでね~~

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Capela1989を引き取りに ガンさんの工房に行ってきた

2020-12-05 23:32:35 | Weblog

午後の4時ごろ

ガンさんの工房に行き、楽器を引き取ってきました。

ゆっくりお話ししたかったけど

先客に

弓毛替えのお客さんと

チェロの調整のお客さんが

いて

 

ガンさんが、今日は17時には工房を閉めたいと

言っていたので

楽器を受け取り、チェロのお客さんが、音をチェックしていないときだけ

Capelaを少し鳴らして確認し…帰ってきました

 

指板を削ったせいか、非常に指を落としやすいです。

ペグも 削り直し、すり合わせもしてもらい、

調弦がしやすく

柘植のペグが、購入したときは、削った部分は染めてなく、

白っぽかったのですが、染色してくれていました

 

驚いたのは、楽器の印象です。

 

非常に 反応が良く

軽いタッチで弾くことができます

スッと弓を引くだけで きれいな音が出ます

この感覚は、いままでにない 感覚です

 

音を出しながら、心に浮かんだ言葉は

「こんなきれいな楽器、弾いていいんだろうか? 弾かない方がいいのでは?」という思いです

私にこの楽器を譲ってくれた友人もそう感じて、なかなか弾けなかったそうです

 

私も 同じような気持ちになってしまいそうで…

 

ちょっと不安になってきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Capela1989 調整終了

2020-12-03 23:06:25 | ばよりん

Capela1989は

弾かぬまま、先月ガンさんの工房に預けてきました。

私からは、

番場順さんの工房の駒が付いていて、十分使えるのですが

慣れ親しんだ、ガンさんの切った駒に交換をお願いしました。

 

あとは、ガンさんにお任せで…

確認してもらったところ、

・ 膠が緩んでいるところがある

・ 指板を削ることが必要

・ ペグを削る調整が必要

・ 一旦、魂柱を外して立て直す。

・ テールピース・テールガットも調整する

というところかな…とおっしゃっていて

 

一昨日、「出来たよー 良い音だよ~」と連絡がありました。

明後日、受取りに行くことにしました。

 

この楽器を弾くのは何年ぶりでしょうか…

とても楽しみにしています。

 

話は変わりますが

 

10月に、東京小金井の宮地楽器さんに、お伺いしたとき

久々に、Voltiniさんの作品を拝見しました。

それが、とても見た目がナイスな楽器で…

一緒に並べていた、著名な日本人製作者の作品には

全く興味が無くなってしまうぐらい

私にとって魅力的な出来栄えの楽器でした。

山本店長さんから「弾いてみます?」とお声をかけていただいたのですが

音が良かったら、衝動買いしそうな気持になっていて、危険信号点滅中でしたので

丁重にお断りしました。

この話を、友人にしたところ

その友人が、先月、購入しました。(びっくり (@_@) )

 

あとで、VoltiniさんのHPを拝見したら

HPにも2020年の作品としてその楽器が載っていました

 

今日、宮地楽器さんの鈴木さんに

「また、Voltiniさんの作品入りますかね~?」と訊いたら

鈴木さんが「いやいや、あれは、注文して何年も待って届いた楽器なんです、今から注文しても数年かかりますよ~」って

確かに、寡作な方なので…

 

最近、Voltiniさんのような、味があり魅力的な外観の楽器が減っていて

NCマシンで作られたような、ビシーッとした楽器が好まれ

多く作られています。

それはそれで、需要と供給がマッチしていると思いますが

 

私は、温かみのある楽器の方が好きなかなぁ。

 

Voltoniさんの楽器は、ガンさんの工房にも在庫でありまして

宮地楽器さんの楽器は、どちらかと言えば、女性っぽく

ガンさんの工房の在庫の楽器は、表板にハーゼが飛んで、雄々しい感じで

私は、どちらかというと 女性っぽいイメージの楽器が好きですが

雄々しいのがお好みの人は、きっとガンさんの工房の楽器の方が気に入るように思います

 

 

 

 

 

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