商談のお話が、終わったので…
ブログで報告します。
都内の楽器屋さんから、今月初めに
「Antonio Capela の70年代のバイオリンを探している お客様がいて、きうちさんの楽器を紹介したいのだけれど…売りませんか?」
と、メールをいただきました。
所有している3つのバイオリンの内、CapelaさんとStefaniniさんは、いずれは さよならしなくてはならないと
考えていたことと
連絡をいただいた、K店長さんは、かねてより信頼できる方だと思っており
一切、不安なく、委託販売という形で預けることとしました。
楽器、オリジナルの駒(本体にはオーベルのデラックスをつけてます)、オリジナルの指板(入手時にガンさんに交換してもらいました)
をケースに入れて、先週の日曜日に預けてきました。
購入検討者の方は、
先週の月曜日から今日までの1週間、楽器を持って帰って試奏したり、
ご指導を受けている先生に意見を聞かれたそうです
結論は「購入は見送る」ということになったそうです。
見送った理由は「楽器を弾きこなせそうにないから」とのことと、K店長さんから聞きました。
商談が決まらなくてよかった という気持ちが6割、
残念 という気持ちが4割
の今の心境です
私がこれまで触ってきた楽器の中では
比較的素直な楽器ですが、もともと(英国の)演奏家のために作られた
楽器なので、少し弾きごたえのあるようになっているのかもしれません
私のバイオリンの先生も、「楽器の弾きごたえがあって、ツボにはまるとすごい。
でもそのツボは、経験がないと、見つけるのが難しいかも、
他のカペラは(その時、合計3本のカペラさんの楽器を弾き比べていました)素直で
これは、違う。マニア向けで、きうちさん あいかわらずですね」
とおしゃっていたので、万人ウケは、しないのかもしれないと
今回、あらためて 思いました。
私自身は、普通に魅力的な楽器の一つだと思っているのですが
人 それぞれに 基準や理想が異なりますので
今回のことは、「やっぱりね~」とても納得できるものでした。
今回、K店長から、私の楽器は、以前オークションに出品されていたことを 教えていただき
そのときの オークションカタログも見せてもらいました。(お店の資料として偶然あったのです)
今回、商談が成立しなければ、残念賞として、そのオークションカタログを
プレゼントしていただけることになっていましたので
結果的には、私にとっては
プラスになったのかもしれません(笑)
近日中に、楽器を引き取りに行こうと思います
(追伸)
ケースの中で楽器をくるんでいる正絹のスカーフを
いつもは、ムーンバットという日本製のスカーフを使っているのですが
今回、ちょっと高級な、外国ブランドのスカーフにして
高級感をだしてみたのですが
これがいけなかったのかもしれません