お気楽・極楽 おじさん生活  (旧ブログ名 お気楽 単身赴任生活日記)

「食べること」と「ばよりん」が大好きなおじさんのお気楽・極楽な生活を日記にしてみようかと…

おフランスのバヨリンざんす(2)

2021-03-30 17:10:00 | ばよりん

Paul Baillyさんが作ったバイオリンは

最近のバイオリン事情を知らないので

正直、どれほどの価値があるのかわかりません。

 

20年ぐらい前は、量産品のコリン・メゾンが 80~150万円でしたので

160~300万円ぐらいなのでは? というのが感覚です。

(どなたか、ご存じなら教えてほしいです)

 

Paul Baillyさんも 晩年は、工房で量産楽器を製造販売していたようですので

1900年代の楽器は、すこし評価が下がるかも知れません

 

宮地楽器の山本さんによれば、 

Paul Baillyさんよりも 跡を継いだ

娘の Jenny Bailly さんの方が

女性製作者としての 先鋒を切った方の一人ということと

楽器も良い楽器が多く

評価も高い とのことでした

 

 

今回のおフランスの楽器は

製作者で選んだのではなく、

「見た目」と「100年以上経過」の2つの理由です。

誰が作った物でも、見た感じよければ 良し でした。

 

私の目には、典型的な フランスの楽器に見えました。

ニス、スクロール、隆起、楽器の持つ雰囲気 全てが

「おフランスざんす」と語りかけていくれていました

 

 

楽器の状態ですが

表板に3箇所(F字孔にかけて)割れがあり 修理のしています

修理はあまり上手とは言えません、すぐ修理の跡がわかります

 

また、ランパルさんの鑑定書が作られて以降

写真を確認する限り

ペグの位置が変えられており(ブッシングして、従来とは別の場所に孔をあけ、ペグを通している)

ネックも弦長の調整を目的に 指し直しがされています

 

過去に、手の小さい人がオーナーになり、

弦長を短くした場合、継ネックをすることが多いので

おそらく、オリジナルの状態から、少し伸ばしたのだと思います

 

(↓こんな感じにネックを伸ばしています、木を継いでいるのわかりますか?)

ネックの処理は古い楽器にはよくあることで、気にならないのですが

ペグ位置は、「なぜ? 気にいらなかったのかな????」とクエスチョンです

 

欧州にある工房の駒がついていたので、きっとそこの作業でしょう。

 

初めての (そこそこ)古い楽器なので

ブログに思いでとしての記録をつけながら

 

進めていきたいと思います。

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おフランスのばよりんざんす

2021-03-30 01:21:44 | ばよりん

非常事態宣言が解除となり

3月26日の金曜日、年末に購入した楽器を引き取りに

都内の代理店に行ってきました。

 

その楽器を持って、翌日ガンさんの所へ

 

楽器は、こんな楽器です

 

フランスのPaul Bailly という製作者の方が 1880年代前半に製作した楽器です。

ランパルさんの鑑定書がついてます。

 

コンディションは良いとはいえず、普通に鳴る感じで、すんごく良い という感じではありません。

 

これを、ガンさんにお願いして、魅力ある楽器に仕上げてもらいます。

 

ガンさんの見立ては

・ 造りは問題ない、むしろいい方。

・ 板厚がかなりある。またバスバーが強すぎて音が詰まっている。鳴りにくい。金属的な音色がする。

・ 表板に割れがある。本当に丁寧に直すなら、表板を開けて

  バスバーを外し、表板の張力をなくした上で修理し、最後にバスバーを取り付けて

  表板に理想的な張力を与えると、今より良くなる可能性がある。

  一般には、そんなに丁寧な方法はとらない。お金と時間がかかる。

・ 今の状態はオリジナルなので、オープンせず、

(1)駒の交換(駒のEADGのカーブが普通の形ではない)

(2)指板削り(指板はかるくカーブを付けて削るが、今の楽器の状態は直線になっている。また指板のEADGのカーブも普通の形ではない)

(3)テールコードの交換(今はナイロン製がついています。普段私は、ボワ・ダルモアのテールコードを使うのすが、今回はガンさんお勧めのウィットナーのステンレス製コードにしてみる。~その方が調整が容易)

 

顎宛は、AA社のが2つ自宅に余っているので、後で付け替える予定。

とりあえず、上記の調整で1~2年様子を見て

納得できないなら、表板OPENして、バスバー外して割れの修理をやり直し、その後 バスバーを付け直し

バスバーを少し削って貰うことにしました。

 

5月下旬ぐらいにできるとのこと

 

ゆっくり待つことにします

 

(追記)

ガンさんは、表板をOPENしてバスバーを削ったら、音色は今より良くなると言ってます。

また、1~2年弾いてみることで、更に修正すべきところが出てくるかもしれないのと

私自身が急いでいないので、ちょっと遠回りして、暫くオリジナルの状態を試すこととしました

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