最近発達障害についての情報がとても増えたなーと感じます。
YouTubeでも沢山の動画が上がっていて、関心がある方は一度見てみたら参考になるのでは、と思います。
今回は私がアスペルガーの特徴を調べた内容「見たものしか信じない」を主に触れていきたいと思います。
それに関連した夫のエピソードもつらつらと書いてますのでタメにはならないかもしれませんが参考程度にどうぞ〜
アスペルガー夫とお付き合いしてた頃、私が学生時代に油画を描いていた、という事にとても関心を持ってくれたようで、度々「実家に行ったら絵を持って来るか、写メってきて欲しい」と言っていました。
どこにあるか、もしくは処分されてるかもしれないと言っても「見たいから探して」と度々言われてました。
彼も私も絵が好きで美術館に誘ってくれるのがとても嬉しかったです。
でも美術館での彼の行動で気になることがあって、、
本当に絵が好きなのかな、って心の底でぬぐいきれない疑問がありました。
せっかく行ってもじっくり見ないんです。
2人で行ってもいつもサッサと1人で見て回るんで、そこはお互いのペースでいい、と思ってたんですが。。
彼の様子を見ていると人混みの後ろから流し見してどんどん歩いて行くんです。
私は作品を近くでみたいし、なんならタッチが見えるくらい近寄りたい、立ち止まって見たい。
メインの絵でないのも見たい。
けど彼は後ろから見るだけではなく、気がつくと暇そうに端っこにある椅子に座ったり、なんていうか心ここにあらず、って感じなんですね。
でもある時はいつもの1人行動をしてたかと思えばスッと私に近寄ってきてその絵についてのウンチクを語ったりして「あー、やっぱり好きなんだ」と思わせたりなんとも不可思議な人でした。
皆んなの御目当てのメインとなる名画にだけ関心を向けて進んでるように見えるけどそうじゃないのね。って思わせるウンチク。
メインだけ目を輝かせてる、、ように見えるケド 違うのよね、って思わせるウンチク(笑)
とにかくウンチクは凄かった。
今思うと絵が好きなのではなくて「名画を観に来ている自分」が好きだったのでは、と思います。
話しを戻します。
私の絵をなかなか見る事ができない彼はある日ショッピングセンターで私に「紙と鉛筆があれば絵を書ける?」と話しをふってきました。
ずっと子育てで忙しかった私にそんな贅沢な時間は無かったので喜んで紙と鉛筆と練り消しを買ってもらいました。
彼の家で早速書いて、と言われて久しぶりにかける喜びで没頭して描いていたら彼はあっという間にウトウト寝てしまいました。
描く過程にも興味なさそうで「この人本当に絵が好きなの?」ってこの時も不可思議に思いました。
でも久しぶりにじっくり描ける喜びの方が大きくて彼には完成までの数時間はゆっくりと寝てもらいました。
そして、完成!
あれだけ私の絵がみたい、と言っていた彼を高揚しながら起こしました。
「出来たよぉー!」
寝ぼけまなこの彼は私の絵を見て一言「あ、本当に描けるんだ」そう言いました。
それを聞いてやっとわかりました。
これまでずっと私の絵が見たい、と言ってたのは本当に絵が描けるのか 見なきゃ信じられないぞ、ってことだったのです。
ただ、それだけ。
「うまいうまい」たしかそんなことも言ってたけど、明らかに関心なさそうてした。
あわよくば描けない私を見て「ほら!出来ないだろっ!嘘つき!」と言いたかったのではと思うくらいつまらなそうな態度でした。
私が言ったことも信じてなかったんだ、という落胆と描かせてまで見て確認したいのか、というしつこさ、疑り深さにがっかりした記憶があります。
彼がアスペルガーだと分かった後にこの言葉を見て そう、彼は見たものしか信じない。と改めて思いました。
例えば目の前で彼女が歯を磨いている姿を見た事がなくても「歯を磨いているだろうな」と想像・推測しますよね。
でも彼は目の前で見た事がなければ「彼女は歯を磨かない」という認識をしていました。
それを言われたとき、そんなわけないでしょー(笑)と笑いましたがまさにアスペルガーらしい話しだったんだな、と思いました。
そんな不可思議な話しは時々出てて
元奥さんは身支度を自分の三面鏡でやっていたようで(彼は洗面所)「彼女はドライヤーは使わなかった」と私がドライヤーをかけるのをじっくり見ながら言っていたことがありました。
そんなことありません。
元奥さんは大企業にお勤めのOLさんでショートカット。
写真を見る限りはドライヤー類を使用してる髪型でした。
目の前でやってるところを見てなければ「やってない」になるんです。
「見たことないなぁ」でも「どうだろう」でもない。
「やってない」にしか分類されません。
想像力に欠けるというか、想像する、ってことが苦手なので
とにかく見たことが全て。自分が感じたことが全て。
なのでしょうね。