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川内原発 30キロ圏外へ住民9割避難,最大28時間・その2

2015-03-12 00:01:25 | 川内原発


  ※出典:http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/141001/20141001kawauchi_gainenzu.pdf

 

 東京電力福島第一原子力発電所の事故により被曝地となった福島県の帰還困難区域と居住制限区域の面積を合わせると,東京23区よりも広い。東日本大震災から丸四年。帰還困難区域では,いまだ立ち入りは禁止され,将来にわたって居住が制限されている。
 原子力安全委員会(当時)の「防災指針」では,10~50ミリシーベルトの放射線を受ける可能性がある場合には「屋内退避」を,50ミリシーベルト以上の場合には「避難」を検討するとしている。この指標をもとに,福島第一原子力発電所で事故が発生し,2011年3月11日以降,避難などに関する区域が設定された。

 

 

  
                   所在地:鹿児島県薩摩川内市久見崎町1765−3

 

>>>川内原発 30キロ圏外へ住民9割避難,最大28時間 

◆川内原発の避難シミュレーション-完了まで最長28時間
 自家用車で逃げるのを前提に,原発から30キロ圏内の住民の90%が30キロ圏外に出た時点で「避難完了」と定義した。1台当たりの乗車人数を変えるなどして13パターンの避難時間を試算。最短で9時間15分,最長28時間45分という結果になった。

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  2014年5月,鹿児島県が公表の九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)で重大事故が起きた際の住民の避難シミュレーションによると,30キロ圏内の 21万5000人の9割が圏外に逃げる所要時間は9時間15分~28時間45分。だが全員が圏外に避難を終えるのにかかる時間や,市町別の避難時間は試算 していないとして,公表していない。

 試算は県が民間業者に委託した。全員が自家用車で逃げ,5キロ圏内の住民約5千人の9割が圏外に出 た段階で5~30キロ圏に避難指示が出ると想定。自主避難する人の割合などを考慮した13ケースを計算した。最も時間がかかるのは,車1台に2人が乗り合 わせ,南九州道が通行止めの場合で28時間45分。最短は4人が乗り合わせ,主な渋滞予想地点で交通整理ができた場合で9時間15分である。 

▼毎日新聞(2014年5月31日・西部朝刊)
 シミュレーションは,避難指示から2時間で全員が避難を開始すると想定した。県原子力安全対策課は「要援護者や予防防護措置区域(PAZ内)の住民は優先的に避難させるので,スムーズにいく」と主張するが,住民組織「寄田地区コミュニティ協議会」会長の川畑文夫さん69)は「高齢者が多いのに集落は広範囲に離れている。避難開始までの準備に相当時間がかかるのでは」と危惧する。
 風向きなど状況によって2ルート設けられている避難経路上にも不安要素が多い。地区から約12キロ離れたいちき串木野市中心部までは,県道43号を南下して山間部や沿岸部を通るルートだが,土砂災害警戒区域がいたるところにある。しかもルート周辺には政府の地震調査研究推進本部がマグニチュード7.2程度の地震発生の可能性を指摘する断層帝もあり,避難どころか孤立する恐れさえある。
 この区間を抜けたとしても,いちき串木野市の人口密集地が待っている。シミュレーションは,基本的に5キロ圏の住民が避難した後に5~30キロの住民に避難指示が出されると想定し,「最も標準的なパターン」で,5キロ圏内の住民が30キロ圏外に出るまで10時間15分かかると試算した。だが,川畑さんは「事故のニュースがあれば,みんな一斉に逃げるのではないか」と話し,渋滞でさらに時間が延びることを懸念する。

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 被爆した大地で牛飼いたちの挑戦は続く。力作ノンフィクション!

牛と土 福島、3.11その後。

福島で殺処分を拒否して牛を生かそうとする牛飼いたちと,

再生のための土壌の調査に奮闘する研究者たち・・・。

真実の記録。眞並恭介

集英社  1,500円+税


東日本大震災から丸四年。東京電力福島第一原子力発電所の事故により,被曝地となった福島県の帰還困難区域では,いまだ立ち入りは禁止され,将来にわたって 居住が制限されている。原発事故が発生した当初,原発から半径二十キロ圏内の警戒区域には約三千五百頭の牛がいたが,そのうち一千七百頭以上が安楽死処分 された --。
この度刊行される,眞並恭介さんの 『牛と土 福島,3・11その後。』 は,行政による殺処分を受け入れず,被曝した牛を生かそ うとする牛飼いたちと,放射性物質に汚染された土壌の調査に奮闘する研究者を通し,あの大震災で失ったものは何かを問いかけるノンフィクションです。

眞並恭介- 福島へ行くようになって,雌牛と雄牛が交尾するのを初めて見ました。今の日本の畜産では九十九パーセント近くが人工授精ですから,自然な交尾はほとんどあ り得ない。しかしそうやって交尾できたことは,牛にとっては,短命ではあったにせよ,案外幸せだったのではないかと想像します。原発事故によってそういう 姿を見ることができた。これもなんとも皮肉なことですが。


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