3月29日 志村けん(本名・康徳=やすのり)さんは,新型コロナウイルスによる肺炎のため死去した。70歳。1950年,東村山市の生まれ。
志村けんさん。酒を愛し,女を愛し,そして笑いを列島にふりまいた70年の人生。
昨年,日刊ゲンダイのインタビュー取材ではこんなことを語っていた。
「それまで自分の人生で大事なのは,『仕事,酒,女』の3つで,そのどれもが充実していて,三角形のバランスが取れてることが大切だと思ってました。そこに『健康』という要素が加わって,四角形になりましたね」
source:日刊現代サイト https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/271194
志村さんは,著書『志村けん 私はあきらめない』80ぺージで,自身の芸談,人生訓とも言えることについて次のように語っている。
一生懸命に見えてはダメ
志村 舞台に出て、「わあ、あの人一生懸命やってるわあ」っていうふうに見えたらダメなんですよ。
いかにも遊んで、楽しんでやってるふうに見せると、見てるほうも楽しくなるんで。
そのことが、やって1年か2年のときにわかりましたね。遊んでるように見せなきゃダメだ、と。
だから、一生懸命やってるっていうのは腹の中に置いときやいいだけで、見てるほうには、「いいなあ、
おまえ、好きなことやってて」って思わせなきゃいけないんですよね。
▼挑戦
志村さんは3月30日から始まるNHK連続テレビ小説「エール」に、音楽家役で出演する予定だった。NHK,朝の連続テレビ小説へは初出演で,芸能生活50周年に向けて新たな挑戦に乗り出した矢先であった。
・・・・・・・・・・・・・萩本欽一さん 挑戦・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
志村さんの一世代前に,一世を風靡したコメディアン萩本欽一さん(78歳)は,自著『人生後半戦,これでいいか』(ポプラ社刊)で,挑戦に関して次のように語っている。「七十代で一番大変なこと、難しいことってなあに?」 って考えてますよ。夢はデカい方が実現するんだから、簡単なことは選びませんよ。「七十代で、これをやるのはかなり大変だ」、「ふつう七十代でこういうことをしないよね」というものをまた見つけて、そこに向かっていくつもりです。そのうち「それ、おもしろそうだからぜひ一緒にやりませんか」という若い人が現れて、新しい何かが始まっていったらいいな、と思う。
八十代になっても、九十代になっても、生きている限り挑戦はし続けますよ。挑戦のない人生なんて、少しもおもしろくないもの。(187~188ページ)」
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志村けん Shimuken (わたしはあきらめない) [ 日本放送協会 ]