鹿児島原発付近に大地震兆候 「数カ月以内にM6級」 GPSデータで予測
- 夕刊フジ(2013年7月27日 2面)
夕刊フジ(2013/07/27 2面>の,「鹿児島 原発付近に大地震兆候」との見出しには,ドッキとした。
記事によると,7月に入ってから東日本を中心に広い範囲で震度3以上の不気味な揺れが頻発している。そんななか、GPS(衛星利用測位システム)データを使い、地震予測を行っている研究者が、見逃せない現象をつかんだ。「鹿児島県の原子力発電所近くで異常な兆候が出ている」(研究者)という。
気象庁によれば、7月だけでも、震度3以上を観測した地震は、18回あった。26日早朝には岩手県沖を震源に最大震度3を記録。23日には福島県浜通りで2度、さらに21日には千葉県北東部と、震源は北海道から兵庫県まで点在している。
「数カ月から半年先に大規模地震が発生するかもしれない」と明かすのは、『東日本大震災の教訓』(古今書院)などの著書がある東京大学名誉教授(測量学)の村井俊治氏。
村井氏は、地震予測情報を会員向けに配信する民間会社「JESEA(地震科学探査機構)」の理事を務める。
同社は、国土交通省が日本全国に配置したGPSデータを測定する電子基準点を利用している。GPSは、地球の重心を原点として、地表に設置した「電子基準点」の赤道面方向(X軸、Y軸)へのズレと、北極方向(Z軸)へのズレの3点が観測可能で、地中深くの地殻の細かい動きまで察知することができる。同社ではこの「地殻変動」を分析し、将来の地震を予測している。
JESEAは、この手法で、4月13日に発生した淡路島付近を震源とするM6.3、最大震度6弱の地震の予測に成功したという。
大規模地震の発生が予想される危険スポットは一体どこか。
「鹿児島県の北西部、川内(せんだい)原子力発電所近くで、異常な値を計測し続けている。桜島などの火山の影響も考えられるが、地震の前兆ならば、早くて数カ月、遅くとも半年以内にはM6級の大規模な地震発生の懸念がある」(村井氏)。
福島の東京電力福島第1原発事故の復旧は全く進んでいない。そればかりか, 東京電力が7月22日、福島第1原発の敷地から海へ今も汚染水が漏出し続けていることをようやく認めたという状況にある。この福島の状況を見据えての川内原発の今後を検討すべきである。
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<福島の除染>最大5兆円…国経費1兆円上回る 産総研試算
東京電力福島第1原発事故で拡散した放射性物質の除染について、産業技術総合研究所の研究グループは、福島県内だけで最大約5兆円かかるとの試算を公表した。政府は2011~13年度、除染経費として1兆1500億円を計上しているが、これを大きく上回る結果となった。
同研究所は、文部科学省が11~12年に同県の上空で計測した放射線量や、既に実施されている除染作業の手法ごとの単価、市町村の担当者への聞き取りなどを基に必要経費を算出した。
事故による年間の被ばく線量を1ミリシーベルト未満まで引き下げる場合、
・国が直接除染を行う「除染特別地域」で最大2兆300億円
・それ以外の地域で最大3兆1000億円--
の計5兆1300億円かかると見込まれるという。
内訳は、
・除染作業に2兆6800億円
・除染で生じた汚染土壌などの中間貯蔵(30年間)に1兆2300億円
・仮置き場での保管に8900億円--など。
最終処分にかかる費用は計上しておらず、さらに膨らむとみられる。
楽 天 |
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