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天才 田中角栄を見つめ直す⑭ 新幹線

2022-11-16 15:01:38 | 持続可能な社会づくり

 かって「今太閤」ともてはやされた反面、金権政治家、ロッキード事件で逮捕された刑事被告人とののしられた田中角栄。死後三十三年以上も経つというのに、「天才」とも呼ばれ、いまだに多くの人に慕われ、その人気が高い。
 いったい、田中角栄という政治家は何だったのだろう。氏の足跡をたどり、そこからこれからの日本、そして「持続可能な社会づくり」に通じるヒントを探る。

 なかんずく『日本列島改造論』は地域間格差の問題に政治主導で向き合おうとする角栄氏の政治家としての気概が込められていた。
 日本列島を俯瞰し、「全国新幹線鉄道網」という動脈を一気に走らせ日本列島を丸ごと起き上がらせてしまうスケールの大きな発想は「宰相の大きな器であることの証拠でもあった」と角栄氏を慕う人は言う。

◆ 新幹線は国土開発のための戦略的な交通インフラ!! 
     「田中角栄のふろしき」前野雅弥著 p98-99 日本経済新聞出版社:2019年発行

 新幹線に意味を込めた。新幹線を単なる移動手段と考えるなら人口が集中した大都市同士を結んでいくだけでよかった。人の移動がスムーズになり時間が生まれ経済効果が生まれる。
 だが角栄はそうは考えない。大切なのは新幹線を通すことで地方が過疎から抜け出せる
ことだと考えた。
「むしろ人口の少ない地域に駅を計画的に作り、その駅を拠点にして地域開発を進めるよ
うにしなければならない」
 新幹線を日本の均一的な国土開発のための戦略的な交通インフラと位置づけた。

 

 

    「天才 田中角栄を見つめ直す バックナンバー」

     ●天才 田中角栄を見つめ直す ⑬ ”政治家は風” ある番記者の角栄論

     ●天才 田中角栄を見つめ直す ⑫ 称号

 

 

 

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