「身の丈」経営,「身の程」人生

身の丈,身の程を知って生きる・・・・・

鹿児島 川内原発,再稼働-1(火山学者の警告)

2014-04-23 23:35:22 | 川内原発

>>>川内原発(鹿児島県薩摩川内市)

 九州電力の,川内原発(鹿児島県薩摩川内市)は,姶良(あいら)カルデラ(鹿児島湾北部)から約40キロ北西にある。
 薩摩川内市に立地の九州電力川内原子力発電所には,2機(出力89万キロワット)の軽水減速・軽水冷却加圧水型原子炉が設置されている。




 川内原発から20~50キロ圏内には,地下の岩盤タンクを使用した串木野国家備蓄基地(いちき串木野 市),新日本石油基地株式会社(鹿児島市喜入 http://www.nost.co.jp/)がある。新日本石油HPによると,喜入基地の原油タンクには,国家備蓄の原油とJXグループの原油が総貯油量480万KLが備蓄されている。



 
 3.11の東日本大地震大震災では,いちき串木野市の石油備蓄基地と同様な地下の岩盤タンクを備えた岩手県久慈市夏井町の久慈国家石油備蓄基地(貯油量 67万キロリットル)が,津波被害災で地上施設ほぼ全壊という壊滅的な被害を受けている。
 また,JX日鉱日石エネルギーの仙台製油所,コスモ石油の千葉製油所も被災し,操業停止に追い込まれた。

 万が一でも,川内で原発事故が起きると,その影響は隣接する串木野国家備蓄基地,喜入の石油基地への影響とともに,有数の農業県,漁業県でもある鹿児島はもとより,熊本,宮崎県の農水産業にもダメージを与えることとなる。これは,即,日本の食料危機の発生を意味する。

 ******** 川内原発1号機・2号機,再稼働の動き :::::::


 いま,川内原発1号機・2号機を,原子力規制委員会は原子力発電所の運転再開の前提となる安全審査を優先的に進めている。川内原発は審査中の10の原発の中で最も早く審査が終わる可能性が高い。

 だが川内原発は,姶良(あいら)カルデラ(鹿児島湾北部)から約40キロ北西にあることから,巨大噴火による火山灰と火砕流の被害が懸念される。ある研究者は「火砕流が川内原発を直撃すれば、運転員の生存は見込めない。原発は制御不能となる」と警告する。

 阿蘇で巨大噴火が発生すれば、九州全域は数時間で1メートル以上の降灰があるとの試算もある。雨が降れば灰の重さは約2倍に膨れて電線が切断され、電力供給が滞る可能性は強まるという。 

>>>原子力規制委員会 九州電力に,火山影響の見直しを求める-
 原子力規制委員会は,火山による影響を厳しく想定し直すよう求めるとともに、対策を検証するために専門家から意見を聴く考えを示しました。
 規制委員会の審査会合で,九州電力が、「姶良カルデラ」と呼ばれる桜島を含む鹿児島湾北部の火山活動について、監視体制や噴火などの想定を説明した。
 これに対し、規制委員会の島崎邦彦委員は「噴火につながるマグマが今後どのように増えるのか、もう少し保守的に考えてほしい」と述べたうえで、火山による影響を厳しく想定し直すよう求めるとともに、対策を検証するために専門家から意見を聴く考えを示した。 来月中にも川内原発の審査結果を「審査書」にまとめる方針であるが,火山の想定の見直しについては、九州電力の対応を改めて詳しく確認することにしている。

>>>巨大噴火無いと言えぬ 原発再稼働へ議論不足 火山研究者批判続々
 火山活動が国内の全17原発に及ぼす危険性について、西日本新聞が全国の火山研究者にアンケートしたところ、噴火被害を受けるリスクがある原発として、九州電力川内原発を挙げた人が回答者29人のうち18人に上り、最も多かった。13人は「再稼働に反対」と回答。火山リスクの議論が不十分なまま再稼働に向けた手続きが進む現状に、危機感を抱く専門家が多いことが浮き彫りとなった。

  西日本新聞経済電子版:「巨大噴火無いと言えぬ 原発再稼働へ議論不足 火山研究者批判続々」
      http://qbiz.jp/article/36135/1/%E5%B7%9D%E5%86%85%E5%8E%9F%E7%99%BA/

  西日本新聞経済電子版:「川内原発に火山リスク最多 研究者29人中18人が指摘 「再稼働反対」も13人」
      http://qbiz.jp/article/36138/1/%E5%B7%9D%E5%86%85%E5%8E%9F%E7%99%BA/

 

 


原発ホワイトアウト
若杉冽著
 ・現役キャリア官僚による
告発の書
 講談社刊

内容紹介


キャリア官僚による、リアル告発ノベル! 『三本の矢』を超える問題作、現る!!

再稼働が着々と進む原発……しかし日本の原発には、国民が知らされていない致命的な欠陥があった!
この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫……包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!


目次


第1章 選挙の深奥部
第2章 幹事長の予行演習
第3章 フクシマの死
第4章 落選議員回り
第5章 官僚と大衆
第6章 ハニー・トラップ
第7章 嵌められた知事
第8章 商工族のドン
第9章 盗聴
第10章 謎の新聞記事
第11章 総理と検事総長
第12章 スクープの裏側
第13章 日本電力連盟広報部
第14章 エネルギー基本計画の罠
第15章 デモ崩し
第16章 知事逮捕
第17章 再稼働
第18章 国家公務員法違反
終章 爆弾低気圧


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« JR九州 「豪華列車」誕生の... | トップ | 全身で演じる期待を裏切らな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

川内原発」カテゴリの最新記事