1997年3月,鹿児島では初の24時間営業の大型小売店「A-Zスーパーセンター」(牧尾英二社長)を阿久根市に出店。周囲では「うまくいくはずがない」「いまに閑古鳥が鳴く」などと囁かれていました。店は閑古鳥が鳴くどころか,常識外れの施策を次々に展開し,昼夜を問わずお客様で賑わったのです。
いま,「A-Zあくね」の年間来客数は650万人,1日平均1万7800人が訪れています。1995年11月には2号店(A-Zかわなべ)を出店,2009年3月には3号店(A-Zはやと)を出店しています。
この千客万来の「A-Z」に対し,「このままの経営では,A-Zは10年と持たないであろう。」「夜半の幼い子ども連れの買い物は一考を要するのでは」といった私の見解とその理由・根拠を講義し,NHKのドキュメント番組「千客万来 町の不夜城」と,牧尾英二社長が出演のテレビ東京の「カンブリア宮殿」を視聴しました。
番組を視ての学生の感想を紹介します。
◆夜半の幼い子ども連れの買い物についての感想
<肯定論>
・夜の子ども連れはあまり問題ない。こういう光景は珍しくない。
・良い意味で家族の営みの時間がとれる。
・阿久根では親と子の最後の場所。
・共働きが多いので子どもと一緒に過ごす時間を大切にしたいという親の願いを感じる。子どもだけで家にいさせることの方が危険な場合もある。
<批判・否定論>
・夜間の子ども連れが多いという状態が生活習慣の乱れを引き起こす可能性がある。
・ちょっと子どもがかわいそう。
・夜に子ども連れが多いのは少し違和感がある。
・小さな子どもを連れてA-Zへいくのはどうかと思う。
・夜中の子ども連れは仕方ないが確かに問題だ。
・子どもを夜中に引っ張り回すのはあまりいいことではない。
・子どもは寝かせてから買い物にくるのもいいはず。
・夜中に中学生ぐらいの子どもがたむろしている姿も見かけるがそういった問題もある。
・経営者が成功するために深夜に子ども達を行きやすいお店をつくるのはすごいと思うが,やはり子ども達の将来を考えると何らかの対策を打った方が良い。
▼ブログ-バックナンバー
・ 鹿児島国際大学での集中講義 ーマーケティング論・13 「A-Zスーパーセンター」②
・鹿児島国際大学での集中講義 ーマーケティング論・12 「A-Zスーパーセンター」-1
・鹿児島国際大学での集中講義を終えて ーマーケティング論・11「シネコン天文館シネマ」
・鹿児島国際大学での集中講義を終えてーマーケティング論・10-「マーケティングの観点」
・カゴシマ天文館 ◆「マルヤガーデンズ」は,戦略的赤字施設?
http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/156e64128a1aeafd3743e5a165cac343
・集中講義を終えてーマーケティング論・9-天文館3
http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/e780bcfe589a75201a228bfcd9bb0b38
・集中講義を終えてーマーケティング論・8-天文館2
http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/e000314d88450027b57eb59b02b07a62
・集中講義を終えてーマーケティング論・7-タウンウォッチング天文館
http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/7b4c1a2fddf7e5aa7c912f63fc84fd9b
◆関連HP マーケティング&マニュアルゼミー |