政治献金問題や,政治資金の使い道のデタラメ疑惑で追求された西川公也前農相(72)。和牛預託商法事件で経営者が1審で有罪判決を受けた「安愚楽牧場」から,5年間で計125万円の献金を受け取っていた。
大臣を辞任した西川氏だが,安倍首相の意向で自民党の農水戦略調査会長ポスト就任の調整が進められているという。
<<<西川前農相の献金疑惑>>>
西川氏は,「違法性はない」と繰り返してきたが,26日の衆院予算委理事会に提示された企業顧問リストで疑惑が一層強まった。大臣を辞めたらといって,幕引きはとはいかないであろう。
西川前農相は5社で顧問に就任し,2社から総額約1001万円の報酬を得ていた。そのうちの1社が選挙区内の木材加工会社「テクノウッドワークス」。林野庁関連事業の補助金交付決定後に西川前農相に300万円を寄付し,今回の違法献金疑惑の端緒になった企業だ。発覚当時の西川前農相は「浪人だったのでそういう状況(補助金決定)は知らないでいた」と釈明したが,10年8月から14年8月まで顧問を務め,946万円の報酬を受け取っていた。その間,テクノ社は10億7000万円の交付が決まったのだ。常識で考えて「知らなかった」は通用しない。補助金が顧問料に還流したようにすら見える。西川前農相が顧問だったから補助金を受給できたとすれば,政治資金規正法違反だけでなく,あっせん利得の疑いまで出てくる。
なお,西川前農相は騒動に火がつくまで顧問就任も報酬受け取りも届けでていなかった。本来,国会議員は報酬を得た会社を関連会社等報告書として衆院事務局に提出しなければならないのに,26日になって届け出ている。
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