五月はさわやかな新緑の候。5日は「五月の節」,端午の節供で,五月幟(のぼり)や五月鯉(ごい)が五月晴れの空を舞います。
五月鯉のごとく元気に活躍の五月生まれの長寿者にあやかるべく,いま現役でご活躍の75歳以上の著名人を抜き書きしました。
上田市千曲川支流 「依田川」を泳ぐ鯉のぼり
女性
・樋口 恵子:1932年5月4日 (88歳) 評論家。東京家政大学名誉教授。
・中村メイコ:1934年5月13日 (86歳) 女優
・下重暁子:1936年5月29日(82歳) 作家 元アナウンサー
・阿木燿子:1945年5月1日(77歳) 作詞家
男性
・権藤正利:1934年5月1日(88歳) 元野球監督(中日,大洋)
・横山清:1935年5月15日 (87歳) スーパー経営者(アークス,ラルズ)
・美輪 明宏:1935年5月15日(87歳) 俳優
・豊田有恒:1938年5月25日(84歳) 作家
・王 貞治:1940年5月20日(82歳) 元野球監督
・萩本欽一 :1941年5月7日(81歳)俳優
・小沢 一郎:1942年5月24日(80歳) 政治家
・橋幸夫:1943年5月3日(79歳)歌手
・美川憲一:1946年5月15日(76歳)歌手
▼『人生の終いじたく』 116ページ 中村メイコ著
森繁久蒲さんの魅力は〝胡散臭さ″--------
森繁久禰さんの奥さまのお葬式には、たくさんの愛人らしき女性たちが入りこもうとし
ていたようです。
さすがに森繁さんの母親の役はできなかったけれど、それ以外、娘、恋人、許婚、妻と
すべての役をさせていただいて、森繁さんとは親戚のような関係でした。お葬式の日も、
息子さんたちからは「おやじの横にしっかり座っていてください」。女性たちが近づかな
いように、そばで監視していてくれ、というのです。
葬儀が始まると、愛妻家で恐妻家でもあった森繁さんは、さかんにハンカチで涙をぬぐ
い、「ママ、ママ」とおっしゃっていました。なのに、私のほうをちょっとふりむかれて
小声で、「メイコね、今のは銀座のママ。いい女だったよ。で、隣りが姫路の女でね」。
私の尊敬する向田邦子さんは、森繁久弥のいちばんの魅力は何をやっても胡散臭いと
ころだ、と評していらっしゃいます。