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三菱重工,世界最大級の客船公開

2016-05-04 18:23:52 | 三菱重工・長崎

三菱重工,初クルーズ前に世界最大級の客船を公開…

 photo出所:https://www.mhi.co.jp/
 
 三菱重工業  https://www.mhi.co.jp/  は4月29日,長崎造船所で建造した大型客船「アイーダ・プリマ」(AIDAprima 約12万5000総トン)の内部を,取引先や報道関係者らに公開した。この船は,米クルーズ大手カーニバル社から2011年に受注した2隻の客船のうちの1隻目。設計変更や不具合などが相次ぎ引き渡しが遅れ,客船事業の特別損失は,累計で2375億円に達している。三菱重工業みよると,2番船については,全体工程の最適化と工法の改善によって建造を加速しているという。

 

 AIDAprimaは,総トン数約12万5,000トンで,全長300m,18のデッキを有する大型客船である。船内には、開放型3層吹き抜け多目的シアター,レストラン,バー,ショップ,サウナ,ディスコ,カジノなど数多くのパブリックスペースとビール醸造設備を有する。最上層には,2ヶ所のプール設備に大型フォイルドーム天井を採用し,そのうち1ヵ所にウォータースライダー設備を備えるほか,アイススケートリンクもある。総客室数は1,643室 でAIDAブランドの客船としては最大。

 永俊一社長は同日,船内で開いたセレモニーで「最新のエンジニアリングがここに集まり誇りに思う」と述べた。セレモニーには欧州の取引先など300人を招き,宮永社長のほか製鉄機械,発電システムの合弁会社などのトップが事業内容を説明した。同社は,近年のグローバル展開で欧州の活動も増えており存在感を高める狙いという。
 
 AIDAprimaは,ハンブルグ港を4月30日に出港し,ロッテルダム(オランダ),ゼーブルッヘ(ベルギー),ルアーブル(フランス),サウサンプト ン(イギリス)を巡るファーストクルーズに就く予定である。また,5月5日から8日の間,ハンブルグで開催される第827回Hamburg Port Anniversary(ハンブルグ開港祭)で,5月7日にAIDAprimaの命名式(Christening Ceremony)が行われ,お披露目される。

<AIDAprimaの主要目>
・総トン数 : 約12万5,000トン
・全長 : 300m
・船幅 : 37.6m
・デッキ数 : 18デッキ
・総客室数 : 1,643室/乗客数3,286人(1部屋2人換算)
 
 
 三菱重工「ものづくり」技術力に危機感 海外受注で相次ぎトラブル、手法見直し

                                   出典:SankeiBiz 4月5日(火)7時17分配信

 三菱重工業,IHI,川崎重工業の重工大手3社は工事トラブルが相次ぎ,多額の損失を計上するなど強みとされてきた技術力が揺らいでいる。工事トラブルの原因は,工期の見通しの甘さや,取引実績のない海外顧客との調整不足,単純ミスなどさまざまである。各社はリスク管理を高めると同時に,これまでのものづくりの手法の見直しに取り組んでいる。

 三菱重工は客船事業や小型ジェット旅客機の開発でトラブルが相次いだ。客船事業では,2011年に米カーニバル傘下のアイーダ・クルーズから大型客船2隻の建造を受注したが,度重なる設計変更で,累計2375億円の特別損失を計上。1番船は3月14日に1年遅れで引き渡したが,2番船の納期のめどは不明確である。巨額損失を計上した理由について同社は,「顧客と仕様をきちんと決めずに,あいまいなまま建造をスタートさせたのがまずかった」と反省する。欧州では1,2年かけて仕様を決めるが,三菱重工は顧客と仕様を固めなかったため,何度も設計が変更される事態に陥った。」と分析している。

 1800億円を超える“授業料”を払った客船事業の経験は他の事業でも生きる。三菱重工は航空機や原発など巨大プロジェクトを多く抱えているからだ。宮永俊一社長はリスク管理を徹底するため,社長直轄の組織を4月1日付で設置した。今回の反省を踏まえ,4月に宮永俊一社長直轄の「事業リスク総括部」と「エンジニアリング本部」を新設した。これまで各事業部で工事案件の審査や工期を決めていたが,本体が横串しでリスク管理を行う。
 
  重工各社の工事トラブルで共通するのは顧客が海外企業で,これまで建造実績がない案件であること。3社とも航空機部品や電力設備の製造などは,海外企業との取引実績も豊富で国内工場で顧客の要求通りに作っている。だが,大型客船や海洋構造物の建造経験は乏しい。三菱重工の関係者は「造船事業は中国や韓国勢が力を付けており,コスト競争力で負ける。難しい工事を受注し,知見を得なければ,生き残れない」と話す。このため,高付加価値の新たな工事に挑戦し,海外企業との取引が増えているという。

 海外企業との仕事は商習慣が異なり,受注した工事の設計や仕様を詰める調整力が求められる。さらに設計変更があった場合でも,柔軟に対応できる手法が必要となっている。重工大手各社は難しい工事で巨額損失を計上し,高い“授業料”を払うこととなった。
 
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