以前からラットに付いてるペデスタルガード(U字型ステンレスパイプ)の上部に設置済のナブポットに埋め込んであるGPSプロッター(バーデックス・スタンダート製、CP190i)にAIS受信機を繋いで使用して居ましたが、このプロッターの調子が良くないので、新たに「E-CHART N-430」に交換したところ「電圧が12V以下に低下しています。」とメッセージが出るようになりました。
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最初はバッテリーの充電不足か、はたまたオルタネーターの故障で充電出来ず電圧が低下したのか原因が分からず困っていました。
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いつもお世話になって居る船商のSさんに点検を依頼して、私はラット廻りの機器のSWパネルを新たに設置する事として別途作業を開始していました。
8/5(月)に時間が取れたので出来上がった「SWパネル・ボックス」と自作した操舵用腰掛けを持って祝津マリーナへ出掛けました。
10時半過ぎに到着、マリーナでは社長が「A級ディンギー」の清掃中。
木製・鎧張りのハル、そして柿渋染めのガフ・セイルと未だに新鮮なディンギーです。
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部品・工具等を下ろし「SWパネル・ボックス」設置・結線作業をして、いざSW・ONしたところ通電しません。
困り果て助けを求めてマリーナ事務所に向かおうとヨットから下りたところで偶然に船商のSさんと会いました。
時間がとれたので私のヨットの点検に向かおうかと祝津マリーナに来たとの事、早速二人で作業再開です。
配線を一回路毎にチェックして、最後にこのヒューズに辿り着き、ヒューズを外して電圧をチェックしたところ正常値の12.4Vを表示。
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このヒューズが抵抗して電圧を下げていたようです。
別のヒューズを噛まして「E-CHART N-430」の電源をONしたところ、「電圧が12V以下に低下しています。」とメッセージは出なくなり、無事解決。
操舵輪廻りの機器回路を1カ所に纏め解りやすくし、併せて夜間航行用の「紅灯」の電源も此処のパネルから採れるようにし、更にはUSB用電源と二台のバッテリーの電圧・残量を確認できるようにメーターを独立させ、設置しました。
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Sさんから「船の電気回路を甘く見ない方が良い事、電気回路の異常により火災になる事もある。」と助言を戴き、残った回線を繋いで貰い、17時に点検・修理が完了し帰路に着きました。
これで抱えていた問題が解決したので、次回からマリーナに来たら直ぐにヨットを下架しセーリングに出掛けられます。