愛知県半田市を流れる矢勝川の岸辺には
今年も”彼岸花”が鮮やかに真紅の絨毯として咲き誇る。
しかし、そこは元は荒地だった。
だが、たった一人の市民が立ち上がった。
「故郷に美しい景色を広げ遺したい」
生い茂る雑草を抜き球根を一つ一つ植え始めた。
そして、人々はあとに続いた。
かっての荒地は今は20万本の”彼岸花”
爛漫と花が咲く下に、人々の汗が沁み込んでいる。
1人の人間を世に出す為、自らの人生を捧げる人もいる。
何事も、その陰で支える人の存在を気ずく人間でありたい。
それが一番大事な事だから------。