稽古終了

毎日通った、武蔵小杉

通った（とおった）事はありましたけど

降りた事はなかった駅でした


ここからちょっと行ったところにある稽古場で

ここ何週間は、ずっと稽古に励んでおりました


「丹波屋＜喧嘩＞物語」

体にも、心にも、ハードな作品です

役者泣かせというか、毎回が、必死の作業の繰り返し

いつもそうやっているつもりなんですが

今回は、特に<喧嘩＞物語ですから

怒鳴りまくって、大暴れして

ちょっと気を抜いたら、怪我もするし、のども痛める

ちゃんと、役者の基本を弁えた上で、

発声や、筋トレ、柔軟等々、

基礎力を確認しながらの稽古でした


でも、それだけに、多くを学んだ作品です

もし、この作品で、全国を回る…なんていったら

どれだけ、体を気遣わなければならないか

それでも、役者は、やるときゃやる、やらねばならんのです

つまり、しっかりした心と体を持って、常に、望まれた事に対応できる状態でいる

そのことの重要性を、まざまざと感じた稽古場でした

正直、疲れたわ～

でも、何だか、楽しみです

どんなお客様との出会いが待ってるのか

舞台は、お客様が見て下さって、完成するもの


広ーい劇場ですので、お席は、まだまだ、ございます

どうぞ、皆さま、ぜひとも、シアター１０１０お越しください

完成初日まで、あと、２日です

ものかげに…

今朝、出掛けに、ふと、見つけました

一輪の、野菊の花

少し離れたところには、いくつもの花が、派手に、咲き乱れているのに

何故か、このひとつだけは、日陰に、控えめに、そっと咲いていました


思えば、私も、

この世界に入って、初めのうちは、

華やかな、スポットライトのあたる、真ん中ではなくて

その隣の、また隣の隣辺りで、

一生懸命、頑張っていたんだったなぁ

自分では、今でもその頃と同じ気でいたんだけど

ふと、気付いたら

私が、真ん中に立たせてもらっている場があって…

ああ、

そうだ

忘れちゃいけない

私の歳の半分にもならない若者が、私を見ているんだ

この責任を、しつかり、果たさなきゃって

そんなことを、考えました

この花、アップでみたら、とても可愛くて、きれいなんです


なんか、この健気さを、もう一度、思い起こそうと

今、稽古最終日の、アトリエに向かっています