はい!滝沢ロコです!

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おじいちゃん

2012年02月13日 | 大事な人、お友達
おじいちゃんは、私が4歳位の時に亡くなりました

私は11月の終わりに生まれたので、4歳とは言っても、まだなったばかりでしたね


おじいちゃんが亡くなったときのことは、覚えています

奥の、庭に向かった部屋に、おじいちゃんは寝ていました

おばあちゃんが、食事を乗せたおぼんを下げ膳にいったときだったか

おじいちゃんが、ちょっと具合が悪いといって、炬燵に寄りかかるように座り直し

下げ膳をお勝手に下げて、部屋に戻った時には、もう、亡くなっていたんだと思います

おばあちゃんが、あわてて

「あれ、おじいさん、もう逝っちまったのかね

 おじいさん、おじいさん、おじいさん…」

と呼び続けていました

おじいちゃんをもとのように寝かして、すぐ枕もとにおばあちゃんと一緒に座って

たぶんおばあちゃんは、泣いていたのでしょうね

私も、何で涙が出るのか、よくわからないのに、涙が次から次に出て来たのを覚えています

おばあちゃんと一緒に、しばらく泣いていると

そのあと、かかりつけのお医者さんが来て、色々、おじいちゃんを見て

そのあと、白い布が顔にかけられたんだと思います


断片しか覚えていませんが、お通夜、お葬式と色々な人が来て 何だか嬉しかったです

田舎のおじさんおばさんや、親戚の人たちが、次々に泣くので

死ぬってことは、こんなに悲しい事なんだと思いました


2つ違いの兄は、何もできない私と違って、色々手伝っていたように思います

兄と二人、色んな事を、ぼそぼそ話しながら過ごしていた気がします


お寺に向かう時に、車に何か乗ったことのなかった私は、兄と二人喜んでいたら

あとから乗って来た親戚のお姉さんが

「おじさん!おじさん!」

とおじいちゃんの事を呼びながら、涙にくれて、同じ車に乗り込んできたので

喜んではいけないと、思わず、黙ってしまったのを覚えています

とにかく、色んな人が泣きました

おじいちゃんは、きっと、良い人だったんでしょうね

みんなが泣いて、おじいちゃんをおくってくれたんですね


こうやって、じっと思い出してみると、随分細かい事まで思い出してきます

自宅での葬儀が当たり前だった時代

お通夜も、お葬式も、

家の中を、ご近所や親せきが、行きかっていました


本当に、時代は変わりました

あの小さな私は、何処に行ってしまったのか…

おじいちゃんと一緒に、パンの耳で、よくパン粉を作りました

切り取ったパンの耳を、縁側の上の軒先に干して

カラカラになったやつを すりこぎでゴリゴリすりつぶして作ったものです


おじいちゃんとの思い出は、それほど多くはありません

でも、おじいちゃんの血は、間違いなく私の中に流れていて

少ないけれど確かにあったおじいちゃんとの思い出は

私の人間形成の核に、きっと、なっているはずです

こういう時に、おじいちゃんのこと、じっくり思い出すのも

良いかもしれないと おもっている私です


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