窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・訂正です。次回第52週の予報は定点2.15人。

2011-01-11 00:10:45 | Weblog
・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第43週(10月25日~31日)・北海道が流行入り(確定)
        ・・・・・       
 ・第48週(11月29日~ 5日)・大分が流行入り(確定)、他9県が流行域突入 
 ・第49週(12月 6日~12日)・佐賀、長崎、埼玉、宮城、福島、鹿児島、 
                     ・群馬が流行入り(確定)、
 ・第50週(12月13日~19日)・全国平均が1.0人を超えて流行入り 
                     ・東京、岐阜が流行入り(確定)。
 ・第51週(12月20日~26日)・山梨、富山、茨城、神奈川、千葉、岩手、    
                     ・福岡は流行入り(確定)。
                     ・宮城、愛知、栃木、山形、島根、京都、香川、
                     ・奈良は流行域突入。
 ・第52週(12月27日~ 2日)     
 ・第 1週( 1月 3日~ 9日)     
 ・第 2週( 1月10日~ 16日)     ・・・・・今週・・・・・
         ・・・・・       
      ・・・中期予報・・・
         ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日) ・全国平均が定点10.0人を超える。
                      ・注意報発令レベル超え
                      ・1日で5万人の患者発生。

 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(2週移動平均)%
               46週   47週   48週  49週   50週   51週
   A(H1)pdm     20    24    25    44    58    66
   A(H3)         70    65    66    50    40    32
   B             10    11     9     6     2     2

 一週間あたりの検体数が十分な数になってきましたので、従来の5週移動平均
 から2週移動平均に切り替えます。

 これでより現状に近い占有率が計算されることになります。


 51週も新型の増加傾向継続です。

 新型が66%で増加傾向、A香港型は32%に減少です。

 B型は今回は2%で、低位安定です。

 A香港型と新型の勢力が50週で逆転し、A香港型が減少傾向継続です。


 山梨以北の関東、北陸、北海道はA香港型が優位で、特に北海道はA香港型が
 独占しています。

 中部、東海あたりが新型が優勢になりつつあり、近畿エリアはどうも新型が
 優勢ですね。

 特に奈良、和歌山は新型が優勢で、昨年の新型の患者発生割合が少なかった
 ことと関係がありそうですね。

 四国、九州、沖縄はA香港型が優勢で、熊本はA香港型が独占です。


 さて、北海道と熊本ではどうしてA香港型が独占状態なのでしょうか?

 なかなかウイルス君の行動を理解するのは難しいですねえ。

 ・定点状況推移(人)
               46週   47週   48週  49週   50週   51週
  2010年定点データ  0.35  0.44  0.70   0.93  1.41  2.06

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
 (第48週がピーク)
    2009年 ・・・・ 2010年
 ・第30週( 7月26日~ 1日)     0.02人      112人   (0.12万人)
 (定点患者数がボトム)
        ・・・・・       
 ・第49週(12月 6日~12日)     0.93人     4480人   (4.95万人)
 ・第50週(12月13日~19日)     1.41人     6758人   (7.47万人)
 ・第51週(12月20日~26日)     2.06人     9863人  (10.90万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第52週(12月27日~ 2日)     2.15人    10350人   11.4万人
  ・第 1週( 1月 3日~ 9日)     4.24人    20375人   22.5万人

  ・11日                      0.84人               4.44万人
  ・12日                      0.88人               4.65万人
  ・第 2週( 1月10日~16日)     6.41人    30805人   34.0万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値)   80.1万人   
  (2010年第36週以降の合計です。)      
  内、新型インフルエンザの累積患者数       49.0万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                    2123.9万人  100人に16.6人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第 2週( 1月16日)                109.4万人  

・入院状況
 今シーズン(9月6日以降)
 ・重症化(合計)       18人( 1月 2日現在)    重症化率  0.0035%
 ・重症化(新型分)      4人( 1月 2日現在)    重症化率  0.0014%

 ・死亡(含む疑い例)    12人( 1月 2日現在)     致死率   0.0023%

 先シーズン最終報告(ほぼ新型インフルエンザのみの流行)
 ・重症化(合計)     1563人( 8月29日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   202人( 8月29日現在)     致死率   0.00097%

 累積患者数が50万人程度ですので、重症化率、致死率ともにまだ高めに
 計算される傾向がありますが値そのものは順調に下がってきています。

 重症化率は前回報告、0.0043%->今回、0.0035%
 致死率は  前回報告、0.0043%->今回、0.0023%

 とはいえ現状は先シーズンのような新型インフルエンザのみの感染状況よりは
 重症化率が低く、致死率は高めです。

 新型よる重症化率も先シーズンよりは高いとはいえず、とりあえずは
 先シーズン同様のウイルス君かと思われます。


 英国では新型インフルエンザの流行でICUの患者が爆発しているようですが、
 日本では今のところはそんなことはなさそうです。

 それに現状では、重症患者に占める新型の割合はA香港型よりも少ないです。

 英国では流行している新型のウイルス君が変化しているのかもしれませんね。

 あるいは人種による発症レベルの違いですか?

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第49週(12月 6日~12日)  0.98人    0.93人    +4.6%
 ・第50週(12月13日~19日)  1.28人    1.41人    -9.2%
 ・第51週(12月20日~26日)  1.93人    2.06人    -6.1%

 今回の定点合計報告数は9863人で、当ブログ予報は9258人でした。

 今回予報誤差はー6.1%になり、予報誤差範囲内です。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.7%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は26.7万人程で、
 7割弱が新型と思われます。

 報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が3割強で、
 新型が7割弱「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。

 A香港型は32%、B型は2%の占有率です。


 新型インフルの昨年の流行からの累積患者数は2123.9万人で、
 これまでに100人に16.6人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1550万人で、100人に63.7人が感染したことになります。

 成人は569万人で、100人に5.5人が感染したことになります。

 (累積患者数の平均予報誤差は±2.6%です。)

PS

第52週の予報は、病院の年末、年始休業分の修正が入り、訂正になりました。

その結果、見かけ上は第51週から第52週での伸びがあまりありません。

それでも多分、実数は今までの上昇スピードをキープしているものと思われます。

このことは、第1週の報告をみれば確認できると思われます。

コメント
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