窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・重症化率が先シーズン並みに上昇しました。

2011-01-26 01:04:50 | Weblog
・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第43週(10月25日~31日)・北海道が流行入り(確定)
        ・・・・・       
 ・第50週(12月13日~19日)・全国平均が1.0人を超えて流行入り 
 ・第52週(12月27日~ 2日)     
 ・第 1週( 1月 3日~ 9日)・全国47都道府県が流行いり。     
 ・第 2週( 1月10日~16日)・26県が注意報発令レベル超え。     
 ・第 3週( 1月17日~23日)    
 ・第 4週( 1月24日~30日)     ・・・・今週・・・・
         ・・・・・       
  ・・・ピーク予報(ピーク到達タイミングは厚生省予測による)・・・
 ・第 4週~5週          ・全国平均が定点40人程度。

 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(2週移動平均)%
               49週   50週   51週  52週    1週   2週
   A(H1)pdm     44    58    66    73    82    87
   A(H3)         50    40    32    24    17    12
   B              6     2     2     3     1     1

 第2週も新型の増加傾向継続です。

 新型が87%で増加傾向、A香港型は12%に減少です。

 B型は今回も1%でねばっています。

 前シーズンのような「新型が季節性を駆逐する」パターンが繰り返しそうな
 状況になってきました。

 全人口に占める新型ウイルス君に対する免疫保有者の割合がまだ十分に
 高くなっていない為でしょうね、きっと。


 北海道は相変わらずA香港型がほぼ独占状況ですが、新型もぼちぼち出現です。

 東北はA香港型と新型が拮抗してきました。

 山梨以北の関東でもA香港型と新型が拮抗してきました。

 中部、東海あたりが新型が優勢になりつつあり、近畿エリアはどうも新型が
 優勢ですね。

 中国、四国もA香港型と新型が拮抗して来ています。

 かろうじて九州はA香港型が優勢で、熊本はA香港型がほぼ独占です。

 福岡の新型優勢は継続です。

 沖縄はついに新型優勢に転換しました。

 こうしてみると、北海道と熊本ぐらいですね、A香港型ががんばっているのは。

 あとはだいたい新型が伸びてきています。


 ・定点状況推移(人)
               49週   50週   51週  52週    1週   2週
  2010年定点データ  0.93  1.41  2.06  2.30  5.06 12.09

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
 (第48週がピーク)
    2009年 ・・・・ 2010年
 ・第30週( 7月26日~ 1日)     0.02人      112人   (0.12万人)
 (定点患者数がボトム)
        ・・・・・       
 ・第52週(12月27日~ 2日)     2.30人    10851人   (12.0万人)
 ・第 1週( 1月 3日~ 9日)     5.06人    24841人   (27.5万人)
 ・第 2週( 1月10日~16日)    12.09人    59832人   (66.0万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第 3週( 1月17日~23日)    24.91人   119664人  132.0万人
  ・26日                      4.90人              26.0万人
  ・27日                      5.05人              26.8万人
  ・第 4週( 1月24日~30日)    39.86人   191462人  212.0万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値)  350.5万人   
  (2010年第36週以降の合計です。)      
  内、新型インフルエンザの累積患者数      300.0万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                    2374.9万人  100人に18.6人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第 3週( 1月23日)                274.9万人  
  ・第 4週( 1月30日)                486.5万人  

・入院状況
 今シーズン(9月6日以降)
 ・重症化(合計)       72人( 1月16日現在)    重症化率  0.0065%
 ・重症化(新型分)     42人( 1月16日現在)    重症化率  0.0058%

 ・死亡(含む疑い例)    22人( 1月16日現在)     致死率   0.0020%

 先シーズン最終報告(ほぼ新型インフルエンザのみの流行)
 ・重症化(合計)     1563人( 8月29日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   202人( 8月29日現在)     致死率   0.00097%

 今回は累積患者数が111万人程度ですので、重症化率、致死率ともに
 それなりの信頼性のある値になってきていると思われます。

 ただし、流行しているウイルス君がA香港型優位から新型優位に
 移ってきていますので話はその分複雑になりますが。

 重症化率     51週      52週      1週      2週
          0.0043%  0.0035%  0.0045%  0.0065%

 致死率      51週      52週      1週      2週
          0.0043%  0.0023%  0.0025%  0.0020%

 第2週では重症化率が先シーズン並みまで上昇してきました。

 致死率はまだ先シーズンの2倍の値ですが、患者数の増加とともに
 下がっていくものと思われます。


 それから、今回の新型のみによる重症化率も先シーズンよりは高いとはいえず、
 重症化を引き起こす遺伝子変化があった形跡はないようです。

 英国では新型インフルエンザの流行でICUの患者が爆発したようですが、
 日本では今のところはそんなことはなさそうです。

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第52週(12月27日~ 2日)  2.15人    2.30人    -4.6%
 ・第 1週(12月 3日~ 9日)  4.24人    5.06人   -18.0%
 ・第 2週(12月10日~16日)  8.40人   12.09人   -32.6%

 今回の定点合計報告数は59832人で、当ブログ予報は40328人でした。

 今回予報誤差はー32.6%になり、予報誤差範囲を外れました。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.7%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は165万人程で、
 9割弱が新型と思われます。

 報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が1割強で、
 新型が9割弱「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。

 A香港型は12%、B型は1%の占有率です。


 新型インフルの昨年の流行からの累積患者数は2374.9万人で、
 これまでに100人に18.6人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1734万人で、100人に71.3人が感染したことになります。

 成人は636万人で、100人に6.2人が感染したことになります。

コメント
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