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「 梗 概 」 恋愛小説 白いYシャツと青いTシャツ 第7話

2012-02-03 18:06:29 | 梗概/白いYシャツと青いTシャツ

「ねえ、名前なんて言うの?年いくつ?」

「私の名前は香織、年は秘密」

「僕は、哲也、19才だけど」

「それじゃぁ、私の一つ下だね」と微笑んだ。

「あっ年、わかっちゃったじゃん」


彼女は、子供みたいに、くすくす笑った。


「ところで、本当に僕のデザインでいいの、補償は出来ないけど」

哲也は確認をした。


「哲也のだったらいいよ、

  気に入ったのできそうな気がするからさ手抜きしなそうだし」


正直この時「哲也」と、再会したばかりなのに、

すぐに、名前を呼び捨てに言われた事が嫌な気がした。


なれなれしい人なんだなって思っていた。


しかし、たいしたもんだバイトに顧客がついた。


哲也は、学校の授業中でも、家にいても、

バイトしていても、香織へのデザインしか頭になかった。

彼女をイメージしながら数日を過ごした。

何も浮かばない、どうでもいいから何十枚もデザインを描いた。

哲也は、香織の事は何にも知らなかった。


「香織って、ホステス?モデルだけ?何も知らないよな」


哲也は香織の事が、もっと知りたくなっていた。

ある雨の日、授業中に教室から外を眺めると、

そこには、白い傘をさした女性の姿があった。

哲也は、白い傘と香織の白いYシャツを重ね合わせていた。




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