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中国が米大使館に北京の空気汚染の報道を止めるよう要求

2012-06-05 | Weblog

(写真)霞んだ日に北京の中央ビジネス街の歩道橋を渡る男性(2010年の映像)

中国政府の高官が、米国大使館の詳しい汚染観察値に関して批判し、違法であり外交上不都合であるとして、外国大使館が汚染測定値を発表しないように、火曜日に、求めました。

北京の空気汚染のレベルは風によって変わりますが、工場の煙突から出る煙の混合物や車の排気ガスやほこりやエールゾルなどが舌や鼻を刺激するベージュ色の幕になって北京を覆う日が数日続きます。

多くの住民は、北京が僅かな汚染とする一般的な公式測定値を過小見積もりとして信用していません。

米大使館は、1時間おきに空気汚染度のデータを利用者の多いツイッター・フィードに送っていると報じられています。スモッグに満ちた首都で政府が発表する測定値は過小数値だとする苦情が広がったことを受けて、2009年に大使館の屋根の上に設置している観察ポイントからのデータを使うことになったとVoA紙が報じました。

中国は1月に空気汚染の観察基準を厳しくしたものの、公式数値と米大使館の数値にはしばしば大きな開きがあります。

中国の専門家は、米大使館の観察ポイントを非科学的と批判しています。

Wu環境副大臣は、そのような測定値は不法なので中止すべきだと強調しましたが直接米国を名指ししませんでした。

中国人は、北京のような都市を覆っているのは〝霧″更に正確に〝スモッグ″と呼んで批判を強めています。

「外交関係に関するウイーン会議に従って、諸国の外交官は地域の法律を尊敬して従うように求められているので国内問題に干渉すべきでない」と彼は記者会見で語りました。

「中国の空気汚染の観察と情報の発表は国民の利益に関わるもので政府によるものです。中国の外国領事館が独自に汚染を観察してその情報をオンラインで発表することはウイーン会議の精神に反しているだけでなく環境保護のルールに矛盾するものです。」

米国大使館は、大使館の装置は一般的な観測として信頼がおけるものではなことをウエブサイトで認め、単独の機械によるデータで市全体の分析が行われるわけではないと伝えました。

大使館の職員は、副大臣の批判についてすぐにはコメントしませんでした。

Wu氏は、中国の空気汚染の基準は世界保健機構の協議で作成されたもので国内の現在の状況に一致していると言いました。

そう言いながらも、彼は中国の空気汚染と全体の環境状況はまだ不安定で、10分の1以上の川のモニターではまだ汚染度が大きいことを認めました。

Wu氏は、政府は長く議論になっている汚染を排出する企業に対する環境税を研究していると言いましたが、その実施の時や税の使い方の詳細は語りませんでした。

「環境に関する義務を満たしている会社があることは確かです。環境税は企業が排出する汚染や被害に対して相応の費用をかけるように会社に促すことになるでしょう。」と彼はつけ加えました。

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中国の空気汚染は相変わらずひどいようです。経済が発展するにつれて、ますます空気は汚染する一方でしょう。政府は環境税の導入を急ぎ、効果的に機能するよう努力しなければなりません。