(写真)屈辱罪に問われても辞任を拒むギラニ首相
パキスタンの最高裁判所は、法廷屈辱罪を言い渡して2か月後にギラニ首相に首相としての資質の不適格を指摘しました。
4月に、最高裁はザルダリ大統領に対する汚職罪を追及しなかったとしてギラニ首相に有罪判決を下しました。
彼は、大統領には憲法上の起訴免責の権利があると主張していました。
しかし、ギラニ首相は名ばかりの判決が下され刑を免除されました。
火曜日の裁判の判決は、首相府と議会からギラニ氏の資格を剥奪しました。
「4月26日の判決に対する上訴がなされていないので、即ち、ギラニは議会のメンバーも失格になります。」と裁判長が混み合った裁判所で語りました。
彼はつけ加えました:「彼はパキスタンの首相も辞めました。それで首相府は空席です。」
ギラニ氏が次のステップとして何をするか、或いは彼の失脚が政府の崩壊になるのかは明白ではありません。
イスラマバードのBBC記者は、与党パキスタン人民党の幹部議員は緊急会議を開いていると言っています。
党は、議会でギラニ氏の後継を選ぶために必要な過半数を持っています。
ギラニ氏に対する裁判は、パキスタンの文民政府と軍の支持を得ていると多くの人がみなしている司法組織の間に一種の行き詰まりを見せています。
最高裁判所の判事による法廷屈辱罪の追及は、国政への干渉の企てと多くの人が考えています。
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パキスタンの文民政府と司法との関係はどうなっているのでしょうか。司法と軍は一体となっていると多くの国民が考えているようですが、クーデターの予兆ということはないでしょうか。