陽気がいいので散歩をした。川沿いの人が歩かない道を歩いた。自然の中で気持ちよく、かつ、全然人が歩いてないので人を気にしないで歌を歌いながらの散歩であった(歌の発表会が目前である)。大体、人がいないと思って歌ってるのにいきなり自転車で横からすっと出てこないほしい(全くこちらの都合)。ところが、人は出てこなかったのだが、雑草がたくさんいた。膝くらいまの高さのヤツで、放射線状に種を構えてるヤツだった。
コセンダングサと言うらしい(写真は現物ではなく、無料画像サイトからダウンロードさせていただいたものである。出典さえも入れずに使用できるというありがたいサイトである。当該サイト様は広告収入で対価を得てるらしい)。ふむふむ、花も散ってこんな風に種をかまえてるのだな、などとたかをくくって2,300メートル歩いてあらびっくり。下半身が種まみれである。ジャージを来ながらそんなところを歩いたから種さんくっついてくださいといわんばかりである。いい歳ぶっこいてこの体たらく。いくつになっても「吾輩はバカである。名前はまだない(うそ)」である。
こんな状態ではスーパーにも寄れない、家にも帰れない、だから、立ち止まって種取りにせいを出した。開けない夜がないごとく、取り切れない種はない。家に帰って脱いで勘定してみたら、取り切れなかった種は2粒であった。返せないと思った借金もこつこつ返していっていつか完済したらこんな気分になるのだろうか。私は借金だけはしないタチである。
因みに、こういうひっつく種のことを「ひっつき虫」と言うらしい。植物なのに虫とはこれいかに?である。