え?日本シリーズでDeNAが優勝?セリーグで優勝したの巨人じゃなかったっけ。なるほど、クライマックスシリーズで勝ち上がったってわけね。だいたい、ワケの分からないクライマックスシリーズ。リーグ優勝がなんだったのって感じ。メジャーリーグの場合は、リーグ優勝は地区優勝だから、ポストシーズンで他チームと当たることに意味があるけど、日本の場合、相手は同じだし。柔道の敗者復活戦だって3位どまりでしょ?しかも、DeNAってよく知らないし(ロートルファンなので)……え?DeNA横浜なんとかって言うのか。じゃ、横浜ベイスターズの後継なわけね。じゃ、大洋ホエールズの後継なわけね。
大洋ホエールズ、懐かしい名前!「大洋」は大洋漁業(今のマルハニチロ)。「ホエールズ」は当時の漁業の中核だった捕鯨から来てるのは明白。たしか、近藤っていう選手が二人いて、片っ方が天秤打法という変わった構えだった。左門豊作が入団したのは大洋だった。本拠地は川崎球場。狭くて有名だった。私が初めて父に連れられて行った球場がここだった。その後、拠点が横浜に移ったのだね。
それでも、セリーグで名前がうんと変わったのはここだけ。後は、巨人、阪神、中日、ヤクルト(ただし、スワローズではなくアトムズだった)、広島で今と同じ。これがパリーグとなると、大幅に変わっている。半世紀前に野球ファンだった私がパリーグと聞いて出てくる上の名前は阪急、南海、西鉄、東映、近鉄、東京。上の名前が今と同じ球団は一つもない。昔と今とをつなぐのは連想ゲームの域である。トライしてみよう。
南海ホークスの今は、ソフトバンクだと分かる(ホークスつながり)。福岡の人が「ホークス、ホークス」と応援してる球団は、もとは関西の球団だった。
西鉄ライオンズの今は、西武ライオンズだと分かる(ライオンズつながり)。九州の球団だったから、そのまま残っていれば、福岡の人は「ライオンズ、ライオンズ」と言って応援していたことだろう。
東京オリオンズの後継はロッテオリオンズだと分かり(オリオンズつながり)、今は千葉ロッテマリーンズだと分かる(ロッテつながり)。二段階でつながるわけである。
近鉄バファローズの今はオリックスバファローズ(バファローズつながり)……と思いきや、これが大間違い。近鉄バファローズはオリックス・ブルーウェーブに合併され消滅。残ったオリックスが下の名前をバファローズに変えて現在に至っている。合併の消滅会社の名前を存続会社の商号に残すことはよくあることである。
そのオリックス・バファローズの前身は、阪急ブレーブス。私が野球好きだった頃のパリーグの常勝球団である。新旧の名前のつながりは、私の脳内ではゼロである(ググらなければたどれない)。
東映フライヤーズ(張本勲選手がいた)の今は、北海道日本ハムファイターズである。ここも、新旧の名前のつながりは、私の脳内ではゼロである(ググらなければたどれない)。
これで、懐かしいパリーグの6球団の今が出そろった。1球団が合併で消滅したので、そこに新規に入って来たのが楽天ゴールデンイーグルスというわけである。
因みに、阪急とか南海があった頃、テレビの野球中継はもっぱら日本テレビが放送する巨人戦だった。たまに、NHKがパリーグの試合を放送したものだった。今、NHKが巨人戦を放送するのを見て、ここでも時代の流れを感じるのである。
因みの因みに、ホークは鷹であり、イーグルは鷲である。鷲と鷹の違いは大きさであり、鷹は小型の鷲を指すから、ソフトバンクホークスは楽天イーグルスに名前負けする感じがするが、まあ、そこは「柔よく剛を制する」という言葉もあるし……でも、大谷選手は大きいし……
因みの因みの因みに、東映フライヤーズの「フライヤーズ」ってどういう意味だろう。今の私は、これを聞いて頭に浮かぶのは揚げ物器である。