働き方改革関連法ノート

厚生労働省の労働政策審議会(労政審)労働条件分科会や労働基準関係法制研究会などの議論に関する雑記帳

パワハラ3概念要素5対応案

2018年05月13日 | パワハラ防止
厚生労働省の「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」(パワハラ防止対策検討会)は2018年3月30日付で報告書をまとめて公表しました。

職場のパワーハラスメント防止対策検討会(パワハラ防止対策検討会)は、報告書においてパワハラ概念3要素と5対応策案を示して、今後、とるべき対応等は厚生労働省の労働政策審議会での議論に委ねるとしています。

また、報告書は「顧客や取引先からの暴力や悪質なクレームなどの著しい迷惑行為については、労働者に大きなストレスを与える悪質なものがあり、無視できない状況にある」と指摘し、カスタマーハラスメント(カスハラ)問題が提起されました。カスタマーハラスメント(カスハラ)についても今後の労働政策審議会の議論に委ねることになります。

・パワハラ3概念要素
1 優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
2 業務の適正な範囲を超えて行われること
3 身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること

・パワハラ防止5対応策案
1 行為者の刑事責任、民事責任(刑事罰、不法行為)
2 事業主に対する損害賠償請求の根拠の規定(民事効)
3 事業主に対する措置義務
4 事業主による一定の対応措置をガイドラインで明示
5 社会機運の醸成

*報告書のリンクはカスタマーハラスメントの記事の中にあります。


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