高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の住まい方を考える(9)「独り暮らし(5)衣食住」

2015年09月02日 | 老後と住まい
高齢になるとトイレの回数や時間が長くなります。排せつは人の尊厳にかかわる大切な行為です。また、トイレが一人でできないと一人で暮らすことは非常に難しいと思います。トイレを済ますには、先ずトイレまで行き、戸をあけ、中に入り、脱衣し、便器に座り、用を済ませ、清拭し、便器から立ち上がり、着衣し、戸をあけ、外に出るという一連の動作があります。若い頃は何でもない動作が一つ一つ難しくなります。
トイレまで行くといっても高齢者の場合、トイレまでの距離が4mを超えると遠いと感じるようです。4mといえば畳の長い辺の2枚分です。トイレの頻度が増えているので負担となります。
戸を開けるのも大変になります。特にドアの場合は、先ずノブを回し、そのままでドアを引き、(廊下の突き当たりにトイレがある場合は少し下がり)、中に入ることになります。ドアのノブを握る力や回した後そのまま保持するのは力のない高齢者には負担となります。一人暮らしではドアを開け放して置くことも良いかもしれません。(続く)
(投稿者のURL 「老後と住まい」http://www.rougotosumai.com/ )