高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の住まい方を考える(11)「独り暮らし(7)衣食住」

2015年09月04日 | 老後と住まい
(続き)トイレで用を足した後、清拭をするわけですが、手の場合手を後ろに回したりする際支障を感じることもあるでしょうから、シャワー付きのトイレが有用だと思います。ただ、感覚が鈍いとどこにお湯が当たっているのか分からないということも考えられますので、そんな時には医者、ケアマネ、理学療法士、作業療法士などの専門家と相談することが大切だと思います。便器の水を流す場合にはリモコンが便利です。若い頃はリモコンが無くても不便は感じませんが、リモコンを自分の使いやすい位置に取り付けておくと大変助かります。
次いで便器から立ち上がるわけですが、手すりがあると助かります。以前の記事にも書いたのですが、手すりの位置は身体機能の低下とともに適切な位置が変わります。手すりの取り付け位置を変えることを前提に取り付けのための下地を広くしておくことも大切です。また、便器からの立ち上がりを助ける福祉用具もありますので、手すりを使っても立ち上がりが難しいようであれば、その利用を検討したらどうでしょうか。
立上って衣服を元に戻す間の姿勢を保つためには手すりが役に立ちます。
トイレが間に合わなくて失敗をすることも考えられますので、床は滑りにくく掃除がしやすい材料にしておくこともお忘れなく。
(投稿者のURL 「老後と住まい」http://www.rougotosumai.com/ )